クラシック・バレエに対して,その基本的要素であるマイムやグラン・パ・ド・ドゥなどの約束ごとを排して自由に創作されたものをいう。クラシック・バレエでは女性の主役が中心だったが,モダン・バレエではそれが対等に行われ,男性を中心にしたものもつくられた。1909年以降のディアギレフのバレエ・リュッスにおいて顕著にその傾向があらわれ,その先鞭をつけたのはM.フォーキンやV.ニジンスキーの作品である。バレエ・リュッス後期に登場したG.バランチンやS.リファールはその後アメリカやフランスで新しい思考によるバレエをつくった。その他,モダン・バレエを担った振付師にA.チューダー,J.ロビンズらがあり,また近年ではR.プティの《こうもり》(1979),M.ベジャールの森下洋子主演による《ライト》(1981)などが日本でも話題を呼んだ。
→モダン・ダンス
執筆者:桜井 勤
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…たとえば歴史的バレエ,民族的バレエといった分け方であるが,そういう種類分けはさして重要でない。しかし,バレエそれ自身の構成方法からくるクラシック・バレエとモダン・バレエとの区別は重要である。クラシック・バレエとは,そのバレエの構成法がクラシックな方法により,そしてそこに用いられるダンスは同じくクラシックなものによるものをいう。…
※「モダンバレエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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