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モルティエ Mortillet, (Louis-Laurent-Marie) Gabriel de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モルティエ
Mortillet, (Louis-Laurent-Marie) Gabriel de

[生]1821.8.29. グルノーブル近郊
[没]1898.9.25. サンジェルマン
フランスの考古学者。先史時代の時代区分を初めて提唱したことで知られ,特に旧石器時代細分を行なった。 1864年アンシー博物館館長,68年サンジェルマン考古博物館館員となり,以後 17年間同博物館の副評議員をつとめた。 76年以後終生,人類学研究所の教授。この間 85年サンジェルマン市長,国会議員などもつとめた。主著『先史博物館』 Musée préhistorique (1881) ,『人類の先史時代』 Le préhistorique: antiquité de l'homme (83) 。

モルティエ
Mortier, Gerard

[生]1943.11.25. ヘント
[没]2014.3.8. ブリュッセル
ベルギーのオペラの芸術監督,運営者。ヘント大学で学ぶ。ドイツのフランクフルト歌劇場でクリストフ・フォン・ドホナーニ,パリのオペラ座でロルフ・リーバーマンのもとで音楽監督助手を務めたのち,1981年ブリュッセルのモネ劇場総裁に抜擢され,1991年まで務めた。その後,1991~2001年ザルツブルク祝祭総監督,2004~09年パリ・オペラ座総裁,2008~13年スペインのテアトロ・レアル総裁を歴任,各劇場で前衛オペラを上演した。伝統的なオペラに斬新な演出を加えたほか,ジョン・アダムズの『クリングホッファーの死』Death of Klinghoffer(1991),フィリップ・グラスの『パーフェクト・アメリカン』The Perfect American(2013)などの委嘱作品を上演し,論争を引き起こした。最後に手がけた舞台は,アニー・プルーの小説をオペラ化した『ブロークバック・マウンテン』Brokeback Mountainで,2014年1月に初演された。

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百科事典マイペディアの解説

モルティエ

フランスの考古学者。ヨーロッパの旧石器文化を研究し,旧石器時代をムスティエ,ソリュートレ,オーリニャック,マドレーヌの4文化期に編年。その後これを改定したが,このモルティエ編年は後世の先史時代研究の基礎となった。
→関連項目ムスティエ文化

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世界大百科事典 第2版の解説

モルティエ【Gabriel de Mortillet】

1821‐98
フランスの先史学者。1863年以来,パリの近郊,サン・ジェルマン・アン・レーの国立古代博物館で旧石器時代遺物の分類研究に従事する。64年には最初の先史学雑誌を創刊している。76年に開設されたパリ人類学学院において初代先史学講座を担当する。旧石器時代研究において文化遺物の重要性を主張し,それに基づく編年研究を行う。また地質学に用いられた用語法を先史学に導入し,旧石器時代の各時期に標準遺跡と標準石器の概念をあてた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モルティエ
もるてぃえ
Gabriel de Mortillet
(1821―1898)

フランスの考古学者。最初、機械工学と地質学、古生物学を学んだ。二月革命に連座し、1848~63年までスイスに亡命。のちにサン・ジェルマン古代美術博物館長、人類学研究所教授を歴任。モルティエ編年とよばれる標準型式を用いた編年体系を公表した。そのなかで、旧石器時代に、ムスティエ→ソリュートレ→オーリニャック→マドレーヌの四文化段階を設けた。[山下秀樹]

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367日誕生日大事典の解説

モルティエ

生年月日:1768年2月13日
フランスの軍人
1835年没

モルティエ

生年月日:1821年8月29日
フランスの考古学者
1898年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のモルティエの言及

【考古学】より

…この説は最初,多くの反対を受けたが,1859年の学会でエバンズJ.Evansら権威者の承認を受けた。これにより石器時代を旧・新の二つに分ける端緒がひらけ,つづいて,旧石器時代の研究に従事したラルテモルティエにより,地層の違いを手がかりにして時期を分ける層位学的方法が確立された。一方,生物学的進化論に啓発された考古学者は,人為物の〈型式〉が生物の〈種〉の進化に似た変遷をたどることに気づき,形の比較によって型式変遷の順序を推定しようとする型式学的方法を案出した。…

※「モルティエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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