コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヤマアラシ ヤマアラシ Hystricidae; porcupine

3件 の用語解説(ヤマアラシの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤマアラシ
ヤマアラシ
Hystricidae; porcupine

齧歯目ヤマアラシ科の動物の総称。5属 15種ほどから成る。体長 18~90cm,尾長 10cm内外。最大種はケープタテガミヤマアラシ H.africaeaustralisで,体重が 30kgに達することもある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ヤマアラシ

齧歯(げっし)目ヤマアラシ科とアメリカヤマアラシ科の哺乳(ほにゅう)類の総称。ヤマアラシ科のタテガミヤマアラシは体長90cmほど,体重27kgに達する。背面や体側のほか,頸(くび)から背にかけても長い針をたてがみ状に生ずるのでこの名がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤマアラシ
やまあらし / 豪猪
porcupine

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ヤマアラシ科およびキノボリヤマアラシ科に属する動物の総称。体や尾の上面は針状の刺毛で覆われ、おもに夜行性である。
 ヤマアラシ科Hystricidaeは旧世界ヤマアラシともよばれ地上生で足の裏に毛がない。雌は体側に2~3対の乳頭をもつ。ヨーロッパ、アジア、アフリカにオナガヤマアラシ属Trichys、フサオヤマアラシ属Atherurus、およびヤマアラシ属Hystrixの3属11種が分布する。もっとも原始的なオナガヤマアラシT. fasciculataは1属1種で、外形はドブネズミに似る。頭胴長35~48センチメートル、尾長17.5~23センチメートル、体重1.75~2.25キログラム。体の刺毛は貧弱で、尾先に刺毛の房がある。森林にすんで植物を食べ、寿命は10年ほど。フサオヤマアラシ属はアジアとアフリカにそれぞれ1種が分布し、尾が長く木登りが巧みである。ヤマアラシ属には8種が知られ、最大のインドタテガミヤマアラシH. indicaでは頭胴長90センチメートル、尾長17センチメートル、体重30キログラムもある。背面に生える太い刺毛は長さが35センチメートルもあり、威嚇するときなど体を震わせて刺毛をがたがたさせる。妊娠期間は112日で、1年に2回出産し、1産1~4子。
 キノボリヤマアラシ科Erethizontidaeは新世界ヤマアラシともよばれ、鉤(かぎ)づめのある足の裏には毛が生え、尾が長く物に巻き付けることができ、木登りが巧みである。南北アメリカにカナダヤマアラシ属Erethizon、メキシコヤマアラシ属Coendou、アンデスヤマアラシ属Echinoprocta、ネズミヤマアラシ属Chaetomysの4属10種が知られる。体の大きさは種によって異なり、頭胴長30~86センチメートル、尾長7.5~45センチメートル。メキシコヤマアラシ属は7種が知られ、尾が長く木登りが巧みである。頭胴長30~60センチメートル、尾長33~48センチメートル、体重0.9~5キログラム。ネズミヤマアラシC. subspinosusは1属1種で、ブラジル南東部の狭い地域に生息している。頭胴長43~45センチメートル、尾長25~28センチメートル。尾は裸出し、指は前後肢とも4本である。動作は遅いが、すばやくジャンプし木によじ登る。[土屋公幸]

民俗

シベリアに住むアルタイ系諸民族の神話では、ヤマアラシは文化英雄の地位を占めている。また、モンゴル系のブリヤート人の伝えでは、隠された日と月を解放する役を演じる。火の起源神話も、主役は人格化したヤマアラシである。トルコ系のタタール人では、ヤマアラシはずる賢い動物として物語で活躍するほか、火を発明し、農業を始めた文化英雄である。これは古代イラン人の信仰の影響ともいわれるが、ヤマアラシが創世神話の主人公になるのは、北東シベリアの旧アジア諸民族から、北アメリカ北西岸の先住民に分布する。アフリカでも、ケニアのキクユ人の火の起源神話にヤマアラシが登場する。男が畑を荒らすヤマアラシに槍(やり)を投げ付け、ヤマアラシは槍を刺したまま逃げ去る。男が穴の中まで追うと、そこでは火を用いて食物を調理している。男は火を土産(みやげ)に村に戻り、首長になる。わが国の海幸・山幸の「なくした釣り針」の類話である。[小島瓔

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ヤマアラシの関連キーワードアメリカバイソン亜目キノボリヤマアラシアメリカヤマボウシアメリカ山法師アメリカン山荒アメリカ アメリカアイ・ゲット・アラウンドヤマアラシ(山嵐)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ヤマアラシの関連情報