コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヤマモガシ Helicia cochinchinensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤマモガシ
Helicia cochinchinensis

ヤマモガシ科の常緑の小高木。カマノキともいう。東南アジアの暖温帯に広く分布し,日本でも西日本の海岸付近に自生する。幹は高さ 5m内外で直立し,枝はよく分枝し,紫褐色でこんもりとした茂みをつくる。葉は互生して柄があり,革質,長楕円形で先は急にとがる。8~10月に,葉腋総状花序を出し,短柄のある花を多数つける。花は2個ずつ1枚の包葉の内側につき花被片は白色で4枚,その上部内側におしべの葯 (やく) 4個が直接つき,花糸はない。液果は堅く,楕円形で黒熟する。この科の植物は南アフリカとオーストラリアに分布の主体があって,それぞれ多くの種があり,両地域のフロラ (植物相) の特徴をなしている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ヤマモガシ【Helicia cochinchinensis Lour.】

ヤマモガシ科の常緑樹で,ふつう樹高数mだがときに樹高15m,直径80cmにも達する。葉は互生し,葉柄6~15mm,葉身はやや革質の楕円形~長楕円形,長さ8~14cm,幅1.5~5cmで,全縁かときに上部に不規則な粗鋸歯をもつ。7~9月,葉腋(ようえき)に生じた総状花序に多数の白色花をつける。花被片は線形で4枚,開花時に反曲し,上方内側に1本ずつおしべをもつ。果実は長さ12mmの楕円球形の液果で,紫黒色に熟する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤマモガシ
やまもがし
[学]Helicia cochinchinensis Lour.

ヤマモガシ科の常緑高木。高さ約10メートル。葉は倒楕円(とうだえん)状または倒卵状披針(ひしん)形で長さ5~15センチメートル、幅1.5~4センチメートル、全縁または縁(へり)の上半部にまばらな鋸歯(きょし)がある。7~9月、葉腋(ようえき)に長さ10~15センチメートルの総状花序をつくり、花柄の先に2個ずつ白色花を密に開く。花被片(かひへん)は4枚、つぼみのときは互いに接して細い管状、開花すると反転し、内側上部に各1本の雄しべをつける。液果は楕円形で長さ約1センチメートル、黒色に熟す。常緑樹林内に生え、中部地方南部以西の本州から沖縄、および中国、インドシナに分布する。名は、全体がモガシ(ホルトノキ科のホルトノキの一地方名)に似ており、山地に生えることに由来する。[古澤潔夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

ヤマモガシの関連キーワードギンヨウジュ(銀葉樹)サツマニシキ(薩摩錦)リュウカデンドロンリュウコスペルマムセルリア・フロリダレウカデンドロンマカデミアナッツレウコスペルマムマカダミアナッツヤマモガシ科ハゴロモノキサツマニシキギンヨウジュグレビレアバンクシアホルトノキマカダミアプロテア植物区系テロペア

今日のキーワード

首相指名

首相(内閣総理大臣)は国会議員の中から国会の議決で指名する(憲法67条)。衆参両院が異なった人を指名した場合、両院協議会でも意見が一致しない時は、衆院の議決を国会の議決とする。首相は文民でなければなら...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ヤマモガシの関連情報