ヤンマイエン島(英語表記)Jan Mayen

改訂新版 世界大百科事典 「ヤンマイエン島」の意味・わかりやすい解説

ヤン・マイエン[島]
Jan Mayen

北大西洋アイスランド北方,北緯71°,西経8°30′にあるノルウェー領の火山島で,大西洋中央海嶺を横切る断裂帯に噴出した玄武岩よりなる。面積380km2北部に標高2277mのベーレンベルグBeerenberg山があり,中央火口から北西へ大氷河が海まで流下する。1607年にH.ハドソンによって発見され,1929年以降ノルウェーに属する。1970年秋に,長さ6kmの断裂に沿って噴火が起こった。冬は流氷の南限にあたり,まれに氷に囲まれる。気象台,レーダー基地があり,約30人が越冬する。白夜は71日,年平均気温0℃,嵐と霧の日が多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤンマイエン島」の意味・わかりやすい解説

ヤンマイエン島
ヤンマイエンとう
Jan Mayen

ノルウェー領の火山島。グリーンランドの東約 500km,グリーンランドとノルウェー北部の間の北極海に位置する。平均気温は 12月で-32℃,7月で 10℃。 1607年 H.ハドソン到達。 14年オランダ人船長ヤン・マイがここに漁業基地を設けて,同島の領有権が彼の会社およびオランダに属することを主張。当初は捕鯨基地として知られた。 1882~83年の第1回国際極地観測年にオーストリア測候所,1921年にノルウェー気候観測所が設置され,29年にノルウェー領に併合ロランの基地などがあり,基地従業員以外は無人。面積 373km2

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤンマイエン島」の意味・わかりやすい解説

ヤン・マイエン島
やんまいえんとう
Jan Mayen

アイスランドの北北東約500キロメートル、ノルウェー海のほぼ中央にあるノルウェー領の活火山島。面積約373平方キロメートル。最高峰のベーレンベルク火山(標高2277メートル)は、粗面玄武岩の成層火山で氷河を頂く。山腹噴火が多く、1970年と1984年の割れ目噴火では溶岩流が海に達した。1607年にイギリスの航海者H・ハドソンが発見したが、1614年に捕鯨基地を設けたオランダの船長ヤン・マイエンにちなんで名づけられた。1929年にノルウェー領になった。気象台とレーダー基地がある。

[諏訪 彰]

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