デジタル大辞泉 「ユヌス」の意味・読み・例文・類語 ユヌス(Muhammad Yunus) [1940~ ]バングラデシュの経済学者。バングラデシュ(当時は英領インド帝国)のチッタゴン生まれ。ダッカ大学卒業後、米国バンダービルト大学で博士号取得。帰国後はチッタゴン大学の経済学部長となるが、1974年のバングラデシュ大飢饉ききんに直面し、貧困対策に着手。自己資本をもたない貧困層を対象にマイクロクレジット制度を創設した。1983年、グラミン銀行総裁。2006年、グラミン銀行とともにノーベル平和賞受賞。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「ユヌス」の意味・わかりやすい解説 ユヌス バングラデシュの経済学者。チッタゴン生れ。ダッカ大学,アメリカのバンダービルト大学卒業。経済学博士。経済局計画委員会副委員長,チッタゴン大学経済学部教授を経て,1983年にグラミン(農村)銀行を設立し総裁に就任。貧困に苦しむ農村女性などを対象に無担保で少額の信用貸付けを行うマイクロ・クレジット(無担保小口融資)を事業化,600万人以上の利用者があり,貧困撲滅に努めた。〈貧困者でも自分で発展を手に入れることができることを証明した〉業績により,2006年にグラミン銀行とともにノーベル平和賞受賞。2006年10月に来日した。マイクロ・クレジットは世界に広がり,1997年にはマイクロ・クレジット・サミットが開かれ,国連は2005年を国際マイクロ・クレジット年とした。→関連項目バングラデシュ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報