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ユヌス ユヌス Yunus, Muhammad

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユヌス
ユヌス
Yunus, Muhammad

[生]1940.6.28. イギリスインドチッタゴン
バングラデシュの経済学者,グラミン銀行総裁。貧困層への信用貸付と経済的自立支援のため、少額融資 (マイクロクレジット) 専門の金融機関であるグラミン銀行を創設した。 1961~65年チッタゴン大学の教壇に立ち,1965年フルブライト奨学金を得てアメリカ合衆国に留学,1969年バンダービルト大学で経済学博士号を取得。

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デジタル大辞泉の解説

ユヌス(Muhammad Yunus)

[1940~ ]バングラデシュの経済学者。バングラデシュ(当時は英領インド)のチッタゴン生まれ。マイクロクレジット制度の考案者。グラミン銀行の設立者・総裁。ダッカ大学卒業後、渡米し、米国バンダービルト大学で博士号取得。帰国後、チッタゴン大学の経済学部長となるが、1974年のバングラデシュ大飢饉に直面し、貧困対策に着手。自己資本を持たない貧困層を対象に無担保の少額融資(マイクロクレジット)制度を創設した。当初は独力で運営にあたったが、後に国立中央銀行資本参加し、1983年にグラミン銀行を設立、総裁に就任。無償援助ではなく融資によって、貧困層の自助努力による自立を促進するマイクロクレジット制度は、他の開発途上国にも広がった。「底辺からの経済的および社会的発展の創造に対する努力」が認められ、2006年、グラミン銀行と共にノーベル平和賞を受賞。

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百科事典マイペディアの解説

ユヌス

バングラデシュの経済学者。チッタゴン生れ。ダッカ大学,アメリカのバンダービルト大学卒業。経済学博士。経済局計画委員会副委員長,チッタゴン大学経済学部教授を経て,1983年にグラミン(農村)銀行を設立し総裁に就任。
→関連項目バングラデシュ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユヌス
ゆぬす
Muhammad Yunus
(1940― )

バングラデシュの経済学者。貧しい人々のための「グラミン銀行」を創設、貧困撲滅に貢献したとして、2006年のノーベル平和賞を受賞した。チッタゴンに生まれる。1965年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、バンダービルト大学で経済学を学ぶ。1969年に博士号を取得し、翌1970年ミドルテネシー州立大学の准教授となった。1972年に帰国してチッタゴン大学経済学部長に就任した。
 1974年バングラデシュに大飢饉(ききん)が発生、一説には150万人が死亡したという。この悲惨な現実に遭遇して、ユヌスは「人々が道端で飢えて死んでいくのに、優雅に経済理論などを教えていてよいのだろうか」と考え、自己嫌悪に陥った。そして1日12時間も働いているのに満足な食事もとれないという貧困の問題に取り組む決意をした。1975年に農村に出向いて調査を行い、農村改良運動を進めた。そこで、本当に援助を求めているのは、土地も財産もない貧農層であることをみいだした。彼らは自己資本をもたないため、借金をして原料を仕入れ、つくりあげた製品は買いたたかれる。貧困は個人の問題ではなく、経済の仕組みに原因があると考えた。そこで彼は、担保をもたない人々を対象とした少額融資(マイクロクレジット)制度を創案した。このアイディアを銀行にもちかけたが、相手にされなかったため、1976年に自らの手で少額融資を行う組織を立ち上げ、成功に導いた。この組織には、1979年に国立中央銀行も資本参加し、1983年にグラミン銀行として正式に発足した。ユヌスは無償の援助ではなく、融資することにより貧困からの脱却を図った。彼は「慈善事業は人の尊厳を損なう。融資ならば人々の自助努力を促し、責任と自立への意欲が高まる」としている。グラミン銀行の成功により、マイクロクレジット(マイクロファイナンス)制度はバングラデシュ以外の開発途上国に広がり、高い評価を獲得、ユヌス自身も各国で多くの賞を得て、2006年にグラミン銀行とともにノーベル平和賞を受賞した。[編集部]
『ムハマド・ユヌス、アラン・ジョリ著、猪熊弘子訳『ムハマド・ユヌス自伝――貧困なき世界をめざす銀行家』(1998・早川書房) ▽渡辺竜也著『「南」からの国際協力――バングラデシュグラミン銀行の挑戦』(1997・岩波書店) ▽坪井ひろみ著『グラミン銀行を知っていますか』(2006・東洋経済新報社)』

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