出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…魚の中でもっとも強く速いとされたイルカは,また魂を冥界に運ぶ使者と考えられた。初期キリスト教時代にもこの考え方が引き継がれ,イルカは預言者ヨナを飲み込み,無事陸地に送り届けた大きな魚とされて,救済と復活の象徴となった。また,魚としてキリスト自身を象徴し,しばしば三つ又の矛やいかり(ともに十字架の象徴)と結びつけてカタコンベの壁画などに表現された。…
…【千葉 徳爾】
[シンボリズム]
古くから海の怪物と呼ばれてきたクラーケン,リバイアサン,摩竭魚(まかつぎよ)などについて,その正体を鯨とする説がある。またキリスト教伝説でも,旧約聖書の《ヨナ書》に出てくるヨナをのみこんだ大魚は鯨とされるが,多くの場合サメやワニあるいはイルカとの混同と思われる。ただしアリストテレスの《動物誌》や大プリニウスの《博物誌》に空気呼吸を行う事実など相当詳細な記述がなされており,古代の地中海世界でも鯨が知られていたことは確実である。…
…石棺の浮彫には,クリスモンと月桂冠を飾った十字架の両側に,2人の眠る兵士(イエス・キリストの墓を見守るためにつかわされた兵士)を配し,〈復活〉の図像であることを示唆する表現が見いだされる。また新約聖書の〈ラザロの復活〉,旧約聖書のダニエルやヨナの物語などが〈復活〉の予型として用いられることもある。墓を訪れる2人または3人の聖女たちによってこの主題を間接的に表す方法は,西欧中世において早くから用いられた。…
…スイスの心理学者のC.G.ユングは,これを〈夜の航海〉の主題とよんで,海に象徴される無意識への退行と意識の再生による心理の変容過程を示すものと考えた。大魚にのまれて三日三晩海を航海した旧約聖書のヨナの話も同様な意味をもつものであろう。エジプトやアッシリアには,死者を乗せて航海する船の描画があるが,これも死と再生または永遠の生命を象徴するものと考えられる。…
…旧約聖書〈12小預言書〉の一つ。預言者の託宣を集めたものではなくて,ヨナという一人物の物語。内容は以下のとおり。…
※「ヨナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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