ラセレナ(その他表記)La Serena

デジタル大辞泉 「ラセレナ」の意味・読み・例文・類語

ラ‐セレナ(La Serena)

チリ中北部、エルキ川の河口にある都市コキンボ州の州都ピスコブドウから作られる蒸留酒)の産地。16世紀当時の建造物多数残り、観光保養地としても知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ラセレナ」の意味・わかりやすい解説

ラ・セレナ
La Serena

チリ中央部,第4地域の主都。人口14万0482(2002)。乾燥地帯にあるが,周辺の灌漑農業農産物果物野菜)の集散地で,とくにエルキの谷のピスコ(ブドウからつくる蒸留酒)は有名サンチアゴ市から470km北にあるが鉄道ハイウェーが通じ,夏には多くの観光客が訪れる。1543年に建設された。1818年には独立宣言がこの地で行われ,今も市街は当時の面影を残す。専門学校,博物館,公園などの施設が整備されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラセレナ」の意味・わかりやすい解説

ラセレナ
La Serena

チリ中北部の都市。首都サンチアゴの北北西約 400km,太平洋に注ぐエルキ川の河口部南岸,コキンボ湾を見おろす段丘上にあり,西に外港コキンボがある。 1543年頃エルキ川北岸にスペイン人によって建設,49年先住民であるインディオとの抗争により破壊され,翌年南岸の現在地に再建された。植民地時代は宗教中心地として発展。現在農牧地帯の中心地で,果実,大麦,花卉,家畜,酪農製品などを集散,加工する。市街は 1922年の地震で大きな被害を受けたが,大聖堂をはじめとする多数の聖堂,修道院など植民地時代の古い建築物が残っており,また近くに美しい海岸があることから,観光・保養地として知られる。鉄道,道路,空路によりサンチアゴと直接結ばれる。人口 10万 5594 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラセレナ」の意味・わかりやすい解説

ラ・セレナ
らせれな
La Serena

南アメリカ、チリ中央部の第4地域(コキンボ)の首都。人口15万9361(2002国勢調査速報値)。エルキ川の河口に位置し、周辺の灌漑(かんがい)農業地帯の産物の集散地となっている。とくにエルキ川渓谷のピスコ(ブドウでつくる蒸留酒)が有名。1543年に建設され、古いヨーロッパ風の建築物が残っている。また海岸地帯は保養地である。サンティアゴから鉄道、道路が通じ、夏は観光客でにぎわう。1818年ここでチリの独立が宣言された。西13キロメートルにコキンボ港がある。

[細野昭雄]

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