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ラブカ ラブカ Chlamydoselachus anguineus; frilled shark

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラブカ
ラブカ
Chlamydoselachus anguineus; frilled shark

カグラザメ目ラブカ科の海水魚。全長 2m。体は一様に暗褐色で細長く,頭部は縦扁,胴部はほとんど円柱状,尾部は側扁する。口は前方を向き大きく,歯は 3尖頭で同形。呼吸孔をもつ。眼に瞬膜がない。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラブカ
らぶか / 羅鱶
frill shark
[学]Chlamydoselachus anguineus

軟骨魚綱サメ目ラブカ科に属する海水魚。太平洋インド洋大西洋の深海に分布する。日本近海では相模(さがみ)湾や駿河(するが)湾から漁獲されている。体が非常に細長いこと、背びれが1基しかなく、しかも尾びれの近くにあって臀(しり)びれと対在していること、口が体の前端にあって大きく裂けていること、鰓孔(さいこう)が普通のサメより多く6対あること、鰓弁というえらの一部が鰓孔から突出していること、側線が溝状になっていること、歯が内方に向かった何本かの棘(とげ)状となっていることなど、多くの特徴をもつ。
 これらの特徴はすべて原始的なものといわれ、最古の化石は新生代第三紀の中新世から記録がある。しかし、数億年も前の地層からもよく似た化石が発見されており、このためラブカは「生きている化石」と考えられている。
 この興味深いサメは、19世紀後半ガルマンによって、相模湾からの標本に基づいて発表された。以来、ラブカはほとんど日本特産の珍種とされていたが、深海性のため世界各地の深海で漁獲され、全世界的な分布をすることが明らかになった。形は現生のサメ類中もっとも原始的であるが、その生殖方法は進んでいて卵胎生である。子は、直径10センチメートルくらいの大きな卵から発育し、約35~40センチメートルくらいになって4~6月ごろ産み出される。一腹の子は6~12尾程度である。全長2メートルに達する。ラブカは世界で1種のみである。相模湾などではサクラエビ漁の網や延縄(はえなわ)で漁獲されるが、まれにしかとれないため産業的には利用されていない。[仲谷一宏]

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