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ラブラドル Labrador

翻訳|Labrador

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラブラドル
Labrador

カナダ北東部の地域名。自然地理的には,周囲をハドソン海峡 (北) ,大西洋 (東) ,セントローレンス湾とイーストメーン川 (南) ,ハドソン湾 (西) で囲まれた面積約 162万 km2の地域をいい,その形状からラブラドル半島と呼ぶことが多い。ニューファンドランド・ラブラドル州とケベック州に属するが,行政区域名としては前者の州域となる東部沿岸のみをいい,後者はアンゲーバと呼ぶ。このため,ラブラドル=アンゲーバ半島ともいう。ラブラドルの名の起源はつまびらかでないが,16世紀にグリーンランド東岸に与えられたものという。これを,1927年まで州境も未確定だった当該地域に適用したため混乱した。概して鉱物資源に富む古期深成岩からなるカナダ楯状地の東端部にあたり,氷食による湖沼が多いが,ゆるやかな起伏の標高 500~1000mの高地が卓越。内陸部は,ラブラドル高原と呼ばれる。ハドソン湾やアンゲーバ湾沿岸はツンドラ地帯で,わずかのイヌイット (エスキモー) が毛皮獣狩猟を行なっているにすぎない。南部はタイガ地帯で,林業が営まれ,南東部のフィヨルドの発達した沿岸では漁業が行なわれている。ラブラドル高原では,第2次世界大戦後豊富な鉄鉱床が発見され,アメリカ合衆国資本により大規模な開発が進んだ。シェファービルラブラドルシティー,ウォブッシュなどはその中心町。鉄鉱石積出港は,セティール。水力発電も盛んで,チャーチル・フォールズやメニヘクなどに大規模発電所がある。

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デジタル大辞泉の解説

ラブラドル(Labrador)

カナダ北東部にある大半島。大西洋ハドソン湾に面し、大部分は高原。鉄鉱石が豊富。

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大辞林 第三版の解説

ラブラドル【Labrador】

カナダ東部、ハドソン湾と大西洋の間に突き出た大半島。鉄などの鉱産が豊富。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラブラドル
らぶらどる
Labrador

カナダ東部、ニューファンドランドラブラドル半島に位置する行政区。大西洋に面し、西と南はケベック州と境している。面積29万3000平方キロメートル。人口3万1318(1981)。カナダ楯状地(たてじょうち)の一部で、内陸は高度約1500メートルの高地をなし、多くの氷河湖がある。おもな河川はチャーチル川で、水力発電に利用されているチャーチル滝をもつ。ラブラドル海流のため東部は寒気が厳しいが、針葉樹林帯である。ほとんどが未開の地であるが、鉄鉱石などの豊富な鉱物資源の埋蔵が知られている。海岸はフィヨルドが発達し、バトル・ハーバーやカートライト、インディアン・ハーバーなどの天然の良港に恵まれ、タラ、サケ漁業が行われている。毛皮と魚が主産業である。1498年にJ・カボートが訪れてから知られるようになり、19世紀に白人が沿岸に漁業基地を建設し、1949年にカナダ領となった。[山下脩二]

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