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ランガー Langer, Susanne Knauth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランガー
Langer, Susanne Knauth

[生]1895.12.20. ニューヨーク
[没]1985.7.17. コネティカット,オールドライム
アメリカの哲学者,美学者。カッシーラーらの影響のもとに象徴 symbolの論理学を研究。芸術に深い関心をもち,芸術の源を生命の自己表現としての趣意 importに求め,そこにも抽象的構成力の作用が潜在することを認め,芸術を象徴すなわち人間感情を表現する仮象の形式の創造と定義した。主著シンボルの哲学』 Philosophy in a New Key (1942) ,『感情と形式』 Feeling and Form (53) ,『芸術とは何か』 Problems of Art (57) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ランガー【Susanne Knauth Langer】

1895‐1985
ドイツ人を両親とするニューヨーク生れの女性哲学者。アメリカ国内の多くの大学で教壇に立った。A.N.ホワイトヘッドおよびカッシーラーを師と仰ぎ,シンボル(象徴,記号)に関する両者の洞察を継承,これを多方面に応用して文化に新たな照明を加えた。ことにシンボルの見地から芸術現象の本質的機能に迫ろうとする芸術意味論を精力的に展開,所説に幾多のあいまいさをとどめながらも,学界を鼓舞した功績は大きい。主著は《シンボルの哲学》(1942),《感情と形式》(1953)など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランガー
らんがー
Susanne Knauth Langer
(1895―1985)

アメリカの哲学者。ハーバード大学、コネティカット大学などで教鞭(きょうべん)をとる。師ホワイトヘッド、カッシーラーの難解な哲学を理解・消化したうえで、モリスらの記号論との接点をみいだし、読みやすく明快な『シンボルの哲学』(1942)を出版。ここで彼女はサインとシンボルの相違を鮮やかに説いたのみならず、芸術作品が非論弁的でありながら、一定の論理構造をもつシンボルであり、感情の「意義」を備えていることを説いて、芸術に対する記号論的アプローチを展開し、記号美学の発展の重要な一歩を踏み出した。[塚本明子]
『矢野萬里他訳『シンボルの哲学』(1960・岩波書店) ▽S・K・ランガー著、大久保直幹他訳『感情と形式』全2巻(1970、1971・太陽社) ▽池上保太、矢野萬里訳『芸術とは何か』(岩波新書)』

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世界大百科事典内のランガーの言及

【演劇】より

…すなわち演者は,当然そこに演じられる物語のすべてを知ったうえで,あたかもまったく知らないような顔をしてそれを演じなければならない。これは古典劇のように観客が熟知した作品の場合には,観客の内部でも引き受けられる〈遊戯〉であるが,このように全体構造を〈宙吊り〉にして,あたかもそれが不在であるかのように振る舞いつつ,しかもつねにそのような全体構造との関係で部分を,しかも時間の軸に沿って作っていくという,演劇に固有の体験を,S.K.ランガーは〈未決の形式〉と呼んだ。このような生成構造を前もって仕組んでおくものが劇作術にほかならない。…

※「ランガー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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