リオ・アビセオ国立公園(読み)リオ・アビセオこくりつこうえん(英語表記)Rio Abiseo National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リオ・アビセオ国立公園」の意味・わかりやすい解説

リオ・アビセオ国立公園
リオ・アビセオこくりつこうえん
Rio Abiseo National Park

ペルー中部,アンデス山脈の東側山腹からアマゾン川源流域にかけてのジャングルに囲まれた国立公園。面積 2745km2。 1983年指定。伐採開墾を免れた原生林が繁茂する公園内には,ロス・ピンテュドスやグラン・パハテンなど 8000年前のものとみられるプレインカ時代の遺跡遺構が 36も発見されている。パイナップル科の植物で地上で最も寿命が長いといわれるプヤが 10mをこす高さで垂直に伸び,130種もの鳥類がみられる。絶滅寸前のヘンディー・ウーリーモンキーのほかオオアルマジロヤマバクジャガーなど貴重な生物が多く生息する。 1990年に一部が,1992年にはさらに拡大された区域が世界遺産の文化・自然複合遺産に登録。

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