出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
リシン
トウゴマの種子に含まれる有毒なタンパク質。細胞を壊死させて臓器不全を招き、場合によっては死をもたらす。人体への影響の度合いは摂取した量や時間、経路(吸入・経口・注射)によって異なるが、最低致死量は推定で体重1キロ当たり0.03ミリグラム、中毒に陥り死に至るまでの時間は36~72時間とされる。解毒剤は存在しない。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
リシン
(1) C6H14N2O2 (mw146.19).

リジンともいう.タンパク質の構成アミノ酸で,必須アミノ酸.塩基性アミノ酸に属する.
(2) ヒマ(トウゴマ)の種子に含まれる毒性のタンパク質.糖タンパク質であるA鎖とB鎖で構成されている.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
リシン
ricin
トウゴマの種子に含まれるアルブミンの一種。毒性が強く,生の種子を多量に食べたり,水抽出液を注射したりすると,内臓諸器官に出血を起し,死にいたることもある。致死素因子,血球凝集因子をもった毒素蛋白質である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
デジタル大辞泉
「リシン」の意味・読み・例文・類語
リシン(ricin)
トウゴマの種子に含まれる毒性の糖たんぱく質。たんぱく質の生合成を阻害する作用をもつ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
リシン
〘名〙 (ricin) アルブミンに属する毒性蛋白質。トウゴマの種子中に存在する。血球を凝集させる作用もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報