ルビ(その他表記)ruby

翻訳|ruby

デジタル大辞泉 「ルビ」の意味・読み・例文・類語

ルビ(ruby)

振り仮名用の活字。また、振り仮名。英国ルビーとよばれた5.5ポイントの欧文活字の大きさが、和文で5号活字の振り仮名として用いた7号活字とほぼ等しかったところからいう。「ルビを振る」
[補説]ルビの分類
文章中のどの部分にルビを振るかからみた分類
総ルビ
ぱらルビ

文字のどの位置にルビを振るかからみた分類
グループルビ対語ルビ
モノルビ対字ルビ
肩付きルビ
中付きルビ
割ルビ

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精選版 日本国語大辞典 「ルビ」の意味・読み・例文・類語

ルビ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] ruby ) 印刷で、ふりがな用の活字。また、ふりがな。五号活字のふりがなとして用いた七号活字が、欧文活字のルビーとほぼ同じ大きさだったところから呼ばれる。→ルビー
    1. [初出の実例]「其傍に片仮名でルビを振って」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉九)

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改訂新版 世界大百科事典 「ルビ」の意味・わかりやすい解説

ルビ
ruby

印刷用語の一種で,主として漢字の右わきに読み方を示すふりがな,もしくはその活字をいう。4号ないし5号活字のふりがなには7号活字が使われた。7号は欧文のルビ型活字の大きさ(5.5ポイント)に相当することから,ふりがなをルビというようになった。ルビをつけるのは活版組版上煩雑なことから,それを解消するため,1927年に東京築地活版製造所から6号ルビ付活字が製造販売された。また秀英舎からも8ポイント,9ポイントのルビ付活字が売り出され,新聞,雑誌に広く用いられた。すべての漢字にふりがなをつけることを〈総ルビ〉といい,難字などに部分的につけることを〈パラルビ〉という。第2次大戦後,新聞は当用漢字をいち早く採用したが,当用漢字は原則としてふりがなはつけないことになっているため,固有名詞など難字を使用するときはかっこで囲んで音や訓を添える方式がとられている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルビ」の意味・わかりやすい解説

ルビ
ruby

ふりがな用の活字のこと。もともとはイギリスにおける約 5.5ポイントの大きさの活字の名称であった。日本では5号活字の漢字の横に7号活字でふりがなをつけることが多かったが,この7号活字が約 5.5ポイントでルビとほぼ同じ大きさであったため,これをルビと呼び,やがてはふりがなをもルビと呼ぶようになった。文中の漢字全部にルビをふるのを「総ルビ」,一部だけにふるのを「ぱらルビ」という。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ルビ」の解説

ルビ

漢字などに付けるふりがなのこと。ルビを付ける位置により、肩付きルビ、中付きルビ、均等ルビなどがある。

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世界大百科事典(旧版)内のルビの言及

【ルビー】より

…和名を紅玉という。アルミナの結晶であるコランダムのうち,赤色透明のものをルビーといい,その他の色はすべてサファイアの名称で呼ばれる。赤色は少量の酸化クロム(VI)CrO3の含有による。中世以前においては,赤色透明の宝石はすべてルビーと称されていた。ルビーの真っ赤な色は,不滅の炎と信ぜられ,燃え上がる情熱や深い愛情を象徴するものと考えられていた。また,血の色を思わせるその赤さは,出血や炎症の病に効果あると思われ,不死身の力を授けるものとして,戦場での傷よけの護符であり,また婦人の出産のお守りとしても貴ばれてきた。…

※「ルビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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