レバー

精選版 日本国語大辞典 「レバー」の意味・読み・例文・類語

レバー

〘名〙 (lever)
機械を操作するための可動式の取手(とって)自動車の変速ギヤ、ハンドブレーキの操作棒など。
※永遠なる序章(1948)〈椎名麟三〉三「安太は、ブレーキハンドルとレバーを外して手に持つと」
② 鉄梃子(かなてこ)
オリンポス果実(1940)〈田中英光〉二「向ふは金梃(レバー)をもち、扉をあけ」
③ 梃子(てこ)槓杆(こうかん)

レバー

〘名〙 (liver) 食品として用いる、牛・豚・鶏などの肝臓。きも。
食道楽‐冬(1904)〈村井弦斎〉二八九「レバーと云って犢の肝臓のお料理があります」

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デジタル大辞泉 「レバー」の意味・読み・例文・類語

レバー(lever)

てこ
機器を操作するときの取っ手の棒。航空機操縦桿そうじゅうかんや、自動車のギア転換装置の棒など。

レバー(liver)

食用にする、牛・豚・鶏などの肝臓。きも。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「レバー」の意味・わかりやすい解説

レバー
ればー
liver

食用とする動物の肝臓のこと。ウシブタニワトリが一般的。俗称を「きも」といい、腎臓(じんぞう)、胃、腸などの内臓類とともに「もつ」とよばれる。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「レバー」の意味・わかりやすい解説

レバー

食用としての肝臓をいう。料理には鶏,牛,豚などのものを用いる。特殊なものにガチョウの肝臓フォアグラがある。良質のタンパク質,各種ビタミンやミネラルを多く含み,強壮食品とされる。血抜きして生臭さをとったり,香味野菜と合わせて調理し,ソテー,ペースト,付焼きなどとされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レバー」の意味・わかりやすい解説

レバー
liver

食品の場合は牛あるいは豚の肝臓をさす。蛋白質 20%,脂肪4%,糖質2%が含まれ,ビタミンA,B2,B12 ,ニコチン酸なども多く,栄養価は高い。変質しやすいのですみやかに調理する必要がある。レバーペースト,レバーソーセージの原料となる。

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世界大百科事典(旧版)内のレバーの言及

【もつ料理】より

…また全般的に特有の臭みがあるので,流水や塩水にさらしたり,ゆでたりして血抜きをし,あるいは牛乳につけるなどの下調理をする必要がある。 部位別にみると,肝臓(レバー)は子牛,鶏,豚のものがよく用いられる。血抜きして薄い膜をはがし,薄切りにしてバターでソテーにしたり,子牛の場合は丸ごと蒸し煮,豚はレバーペーストなどにする。…

※「レバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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