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レプトスピラ症 レプトスピラしょうleptospirosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レプトスピラ症
レプトスピラしょう
leptospirosis

レプトスピラ (スピロヘータの一種) による流行病経皮または経口感染で体内に侵入する。黄疸,出血,蛋白尿などをおもな症状とする。ワイル病 (黄疸出血性レプトスピラ病 ) など重症のものから,発熱程度にとどまる軽いものまで,さまざまな臨床病型がある。ノネズミ,野犬が媒体になる。日本で風土病的に発生したものに,(1) 七日熱 (なぬかやみ。福岡県) ,(2) 秋疫 (あきやみ。静岡県) ,(3) 作州熱 (岡山県) ,(4) 波佐見熱 (長崎県) ,(5) アツケ病 (大分県) などがあり (→風土病 ) ,これらを総称して秋季レプトスピラ症という。治療にはストレプトマイシンなどの抗生物質を用いる。

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家庭医学館の解説

れぷとすぴらしょう【レプトスピラ症】

 ワイル病(「ワイル病」)以外にもレプトスピラによる感染症(かんせんしょう)があり、総称してレプトスピラ症と呼ばれます。
 レプトスピラという微生物(びせいぶつ)はスピロヘータ(梅毒(ばいどく)をおこす原虫(げんちゅう))の仲間で、たくさんの種類があります。ネズミ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマなどの動物がこの微生物を保有し、尿中に菌を排出(はいしゅつ)しています。
 人への感染は感染動物の尿に直接触れるか、汚染された水や土に接触しておこります。人から人への感染はありません。したがって、動物の尿に直接手で触れたり、水泳の際に、汚染された河川の河口などの水域には近づかないよう注意する必要があります。
 レプトスピラ症のなかでも、ワイル病はもっとも重症の病状をもたらすものですが、ほかのレプトスピラ症は軽症~中等症です。
 レプトスピラ症は世界中に分布し、日本国内でも風土病(ふうどびょう)としてその地方独自の呼び名で呼ばれています。
 治療はいずれも抗生物質が有効です。また、死菌ワクチンの接種(せっしゅ)で予防できます。

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大辞林 第三版の解説

レプトスピラしょう【レプトスピラ症】

スピロヘータの一属レプトスピラによる人畜共通感染症。ヒトには、ネズミなどの尿、その尿に汚染された水や土壌から経皮・経口感染する。重症の場合は黄疸・出血・タンパク尿などの症状が現れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レプトスピラ症
れぷとすぴらしょう

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