レーベデフ(英語表記)Pyotr Nikolaevich Lebedev

改訂新版 世界大百科事典 「レーベデフ」の意味・わかりやすい解説

レーベデフ
Pyotr Nikolaevich Lebedev
生没年:1866-1912

ロシア物理学者モスクワの生れ。シュトラスブルク大学でA.クントの下に物理学を学んだ。1891年にモスクワにもどり,1900年に学位取得後モスクワ大学で物理学の教授となった。光の圧力光圧)の存在を主張し,その仮説にもとづいてすい星の尾の方向についても独自の説を提唱,1898年ころから光圧測定の実験を開始し,最初に固体上での測定に成功,J.C.マクスウェルによる光の電磁波説に一致する結果を得た。1911年に起こった教育大臣による大学の自治不法侵害の際には,抗議の意味からみずから大学を去った。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーベデフ」の意味・わかりやすい解説

レーベデフ
Lebedev, Pëtr Nikolaevich

[生]1866.3.8. モスクワ
[没]1912.3.14. モスクワ
ロシアの物理学者。シュトラスブルクで A.クントに師事。 1891年学位取得。モスクワ大学教授 (1900) 。 1899年に,J.マクスウェルの予言した放射圧 (光圧) の実測に成功した。また,地磁気起源を探究したことでも知られる。主著『光圧に関する実験的研究』 (01) 。

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