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ロレスターン Lorestān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロレスターン
Lorestān

ルリスターン Luristānともいう。イランの地方名。 (1) 広義には「ルル人の地」の意で,イラク国境とバーフタラーン州からロレスターン州,イラーム州,フージスターン州の低地まで南東に 650km,幅 160~230kmに広がる歴史的地域をさす。住民の多くは遊牧生活である。ルル人は先住の種族で,イラン系とアラブ系の血が強く混り,ペルシア方言を用いる。なおこの地は 1929年以来の発掘によって,前 260年頃から紀元 800年頃にいたる考古学上の遺物の発見によって有名。 (2) イラン中央西部の州。州都はホッラマーバード。北西でバーフタラーン州,北東でマルカジー州とハマダーン州に接し,イラン縦貫鉄道,テヘラン-ホラムシャフル間幹線道路が通り,急に発展してきた。住民は農業と牧畜を営む。面積2万 8560km2。人口 136万 7029 (1986) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロレスターン【Lorestān】

ロル族の居住するイラン南西部の地域名。現在,同名の行政州がある。州都はホッラマーバードKhorramābād。16世紀以前においてはロル族からバフティヤーリー族クーフギールーエ族,ママサニー族が分かれて独立していなかったので,ロレスターンは今よりも広い地域を指していた。北はケルマンシャーとハマダーンを結ぶ線,東はイスファハーンファールスの境界線,南はフージスターン平原,西はイラク国境に囲まれるザーグロス山脈一帯がそれである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロレスターン
ろれすたーん
Lorestn

イラン西部の州。ルリスターンLuristnともいう。面積2万8392平方キロメートル(2000)、人口167万1706(2002推計)。ザーグロス山脈中の山岳地域で、州都はホッラマーバード。地名は「ロルの土地」の意で、イランの大部族の一つロル人の中心地である。彼らは11世紀にシリア地方から移住したといわれ、ロル語を話す。部族間の結束が固く、中央政府につねに反抗してきたが、現在では強制定住政策によって半農半牧の生活を送っている。この地方にはメディアやエラムなどの古代国家の遺跡が多い。[香川優子]

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