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ローレンツ収縮 ローレンツしゅうしゅく Lorentz contraction

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ローレンツ収縮
ローレンツしゅうしゅく
Lorentz contraction

マイケルソン=モーリーの実験エーテルに対する地球の運動が証明されなかったことを説明するため,H.A.ローレンツと G.フィッツジェラルドとが 1893年に独立に提唱した仮説。エーテルに対して等速度 vで運動する物体はすべてその運動方向に縮み,その縮む割合は真空中の光速度を cとすると であるというもの。

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デジタル大辞泉の解説

ローレンツ‐しゅうしゅく〔‐シウシユク〕【ローレンツ収縮】

等速運動している物体の長さが、静止しているときの長さに比べて、運動方向に収縮して観測される現象。1893年にローレンツマイケルソンモーリーの実験の結果を説明するために提出、のちに特殊相対性理論によって論証された。フィッツジェラルドも独立して同じ着想を得たため、フィッツジェラルドローレンツ収縮ともいう。ローレンツ短縮

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百科事典マイペディアの解説

ローレンツ収縮【ローレンツしゅうしゅく】

マイケルソン=モーリーの実験の結果を説明するため1893年H.A.ローレンツが立てた仮説。〈運動物体はすべて運動方向に(式1)(vは運動物体の,cは真空中の光の速度)の割合で収縮する〉。

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世界大百科事典 第2版の解説

ローレンツしゅうしゅく【ローレンツ収縮 Lorentz contraction】

マイケルソン=モーリーの実験は,絶対静止系(エーテル系)の存在を否定するものであったが,H.A.ローレンツはなおエーテル説との両立を求め,エーテルに対して速度vで動く物体は,光速度をcとすると,その方向にの割合で短くなると考えればよいことを示した(1893)。この仮説をローレンツ収縮,またはローレンツ短縮という(G.F.フィッツジェラルドも独立にこの仮定を立てており,フィッツジェラルド=ローレンツ収縮ともいう)。

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大辞林 第三版の解説

ローレンツしゅうしゅく【ローレンツ収縮】

等速運動している物体の長さが、その物体の静止系で測定した長さより運動方向に収縮して観測される現象。ローレンツが、マイケルソン-モーリーの実験を説明するため1893年に提出、のち特殊相対性理論により論証された。ローレンツ短縮。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ローレンツ収縮
ろーれんつしゅうしゅく

1892年、H・A・ローレンツとG・F・フィッツジェラルドが独立に提唱した説で、運動方向に対して物体の長さが

倍に短縮する効果をいう。ここでcは光速、vは物体の速度である。この説はマイケルソン‐モーリーの実験の結果を説明するために考えられたもので、この効果の意味は、1905年、アインシュタインの相対性理論により、いっそう明確になった。相対性理論では、離れた場所における同時刻の定義は、互いに運動している座標系においては異なっている。ある2点A、Bがともに静止してみえる座標系での二点間の距離をl0とする。次にA、Bが速度vで運動してみえる座標系においての時刻が同時刻であるときの両者間の距離を測ると、長さは

となる。この差は座標系ごとに同時刻の定義が異なることに由来している。ある座標系における同時刻は、他の座標系では同時刻でなくなるから、その系では異なる時刻でのA、Bの間を距離と定義するわけであり、長さが異なってくるのは当然である。
 ローレンツ変換を用いれば、A(tA,xA),B(tB,xB)を、vで運動する座標系からみてA′(tA,xA),B′(tB,xB)と書けば、tA=t′Bとなる場のl=xA-xBは、l0=xA-xBとして

となることをさしている。[佐藤文隆]

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世界大百科事典内のローレンツ収縮の言及

【相対性理論】より

…それは,電磁波は真空や物質の中を一様に満たしているエーテルという仮想的な媒質の中を伝わるというものであり,マイケルソン=モーリーの実験(これも静止したエーテルの存在を実験的に見いだそうとしたものである)が,これに対して否定的な結果を与えた後も,この考えはなかなか捨てられなかった。このような仮想的な物質を仮定することは,かえって困難を増すのみであったが,H.ローレンツとG.フィッツジェラルドは,それぞれ独立に,エーテル説に立ったうえで,マイケルソン=モーリーの否定的実験を説明するためには,速度vで動く物体は,その進行方向に倍短くなると考えればよいことを示した(ローレンツ収縮)。しかし,あらゆる物体が,その種類をとわず一様に収縮する機構を説明することはできなかった。…

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