ワケギ

百科事典マイペディアの解説

ワケギ

シベリア〜小アジア原産といわれるユリ科二年草または多年草。ネギの一変種という説もあったが,近年,分げつ性のネギと分球性のタマネギとの種間雑種から生まれた野菜であることがわかった。茎葉はネギよりも柔軟で,地下部は赤褐色に肥大し鱗茎をなす。花茎が出ず,また分げつしやすいのが特徴。3〜5月のネギの端境期に多く収穫される。ネギとほぼ同様に利用。
→関連項目ネギ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワケギ
わけぎ / 分葱
[学]Allium fistulosum L. var. caespitosum Makino

ユリ科の多年草。ネギの変種とされる。シベリア地方原産で、日本には5世紀ころには渡来して栽培されていたらしい。江戸時代にはすでに冬の野菜として名が知られ、冬葱(ふゆねぎ)ともよばれていた。ネギより小形で、高さ30センチメートルほど、細く、何本も群がって株をなす。地下の鱗茎(りんけい)は長卵形で、表面の古い鱗葉は黄赤褐色となっている。葉は夏に枯れて鱗茎は休眠する。掘り上げて陰干ししておき、秋口に鱗茎を1個ずつ離して畑に植え付ける。ただちに発芽して冬の間に新しい葉が伸び、鱗茎は数個ときに30個ほどにも殖える。3~4月になって成長したものも食べられるが、普通は土寄せして軟白させ、香気と柔らかさを保つくふうをする。ネギと違って花茎を出すことはまれである。[星川清親]
 未成熟の鱗茎(りんけい)と葉茎が、早春の季節感豊かな香味野菜として食用にされる。葉を刻んで吸い物の具や薬味として用いるほか、なまのままもろみをつけて前菜に、またゆでて酢みそ和(あ)え、ぬたなどにもよい。[齋藤 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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