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ワッサーマン ワッサーマン Wassermann, Jakob

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワッサーマン
ワッサーマン
Wassermann, Jakob

[生]1873.3.10. フェルト
[没]1934.1.1. オーストリア,アルトアウスゼー
ドイツの小説家。貧しい少年時代をおくり,ユダヤ系であったためにさまざまな迫害を受け,その体験は作品に強く反映している。処女作『ツィルンドルフのユダヤ人』 Die Juden von Zirndorf (1897) をはじめ,女性解放問題を扱った『若きレナーテ・フックスの物語』 Die Geschichte der jungen Renate Fuchs (1900) ,『カスパール・ハウザー』 Caspar Hauser (08) ,『鵞鳥を抱く男』 Das Gänsemännchen (15) ,代表作『クリスチアン・ワーンシャッフェ』 Christian Wahnschaffe (19) ,『埋ずもれた青春』として映画化された3部作『マウリチウス事件』 Der Fall Maurizius (28) などで,人生の理想を求めて苦闘する人物を描いた。

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百科事典マイペディアの解説

ワッサーマン

ドイツの細菌学者。コッホ研究所を経て,カイザーウィルヘルム研究所員。病原体の研究に従事し,1906年梅毒の診断法ワッセルマン反応を考案した。

ワッサーマン

ドイツのユダヤ系作家。ドイツ人と自覚してドイツに住むユダヤ人の心の傷を基底に,人道主義社会小説30編余を著作。《ツィンドルフのユダヤ人》《クリスティアン・ワーンシャッフェ》や,《マウリツィウス事件》以下の〈アンデルガスト〉三部作(1928年―1934年)など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワッサーマン【August Paul von Wassermann】

1866‐1925
ドイツの細菌学者,梅毒の血清反応として有名なワッセルマン反応の発見者。コッホ研究所に入り実験治療と生化学の部長となり,のちカイザー・ウィルヘルム協会実験医療研究所所長となった。1906年,J.J.ボルデらが創始した補体結合反応を梅毒の血清反応に応用,すなわち梅毒患者の血清が梅毒臓器抗原を用いた補体結合反応によって明確にされることを発表し臨床的に広く用いられ,その後の血清学・免疫学の基礎を築いた。ジフテリア毒素コレラワクチンなどの研究のほかに結核,癌についても論及し,病原微生物学に関する全書(コレW.Kolleと共著)も公刊した。

ワッサーマン【Jakob Wassermann】

1873‐1934
ユダヤ系ドイツ作家。バイエルン州フュルトの裕福な雑貨商の子として生まれ,ユダヤ人ゆえに人種的迫害をうけた少青年時代ののち,文学を志し,ミュンヘンウィーンに出る。ゲットーを舞台とした《ツィルンドルフのユダヤ人》(1897)で,人間の汚辱の極限状況を描いてセンセーションをまきおこした。バルザックドストエフスキーに学び,多彩な事件を追う社会主義的な小説《カスパール・ハウザー》(1908),《クリスティアン・ワーンシャッフェ》(1919),《マウリツィウス事件》(1928)などで広範な大衆の支持を得た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワッサーマン
わっさーまん
Jakob Wassermann
(1873―1934)

ドイツの小説家。雑貨商の息子としてフュルト生まれる。「若いドイツ」の作家K・グツコーと個人的にも知り合い、彼の崇拝者であった父親の希望に添って実業学校を卒業後、実務と軍隊生活を経験。E・v・ボルツォーゲンに請われて、ミュンヘンで政治的風刺を売り物としたイラスト誌『ジンプリチシムス』の編集に携わり、O・ブラームを中心とするベルリンの文士たちとも知り合う。処女作『ツィルンドルフのユダヤ人』(1897)、自伝的評論『ドイツ人およびユダヤ人としてのわが道』(1921)にみられるドイツ系ユダヤ人の内面的・社会的葛藤(かっとう)こそ、40編を超える作品の基調であった。友人T・マンはその語り口の「巧みさとまじめさの融合」を指摘し、異国に住むメルヘンの語り手と評したが、彼自身は「人間的・倫理的体験を芸術的に変容させ、人生に奉仕させること」をもって自己の文学的課題とみなした。女性解放、ユダヤ人問題、文明社会のゆがみを取り上げ、『若いレナーテの生活』(1900)、映画化された『マウリチウス事件』(1928、映画化邦題『埋もれた青春』)、『アンダーガスト』三部作など自然主義を脱した独自の新ロマン主義的作品を残した。[谷口 泰]
『森鴎外訳『黄金杯』(『森鴎外全集10』所収・1954・岩波書店) ▽白旗信訳『接吻されたことのない唇』(1956・鱒書房)』

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世界大百科事典内のワッサーマンの言及

【ワッセルマン反応】より

…梅毒病原体のトレポネマ・パリズムTreponema pallidumを多く含むと考えられた先天梅毒胎児肝臓の食塩水抽出液,後にはウシ心臓のアルコール抽出液にコレステロールを加えたものを抗原とし,補体結合反応の原理で梅毒患者血清中の抗体を検出する血清学的検査法。1906年ドイツのA.P.vonワッサーマンによって考案され,まずサル,次いでヒトの梅毒の診断に有効であることが報告された。この方法はワッセルマン反応と呼ばれて有名になり,梅毒の血清学的診断法の代名詞ともなった。…

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