ワライタケ(笑茸)(読み)ワライタケ(英語表記)Panaeolus papilionaceus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワライタケ(笑茸)
ワライタケ
Panaeolus papilionaceus

担子菌類マツタケ目ヒトヨタケ科。夏から秋に,肥料を与えた草原や畑地などに生える。子実体直径2~3cm,半球形または鐘状の丸山形。柄は直径2~5mm,長さ4~8cmで細長く,強靭で中空,裂けやすい。傘の表面は無毛,湿ったときは灰色,乾くと黄褐色またはわら色になる。中央はやや赤みを帯びている。柄の色は白色または傘と同じであるが基部は褐色となる。なおこのキノコの傘にはその縁から裂けやすい性質がある。傘の裏面のひだは初め無色,胞子が熟して出てくるに従って黒くなる。胞子紋は黒色。日本の本州から北海道およびヨーロッパ北アメリカオーストラリアシベリアなどに広く分布する。このキノコを誤って食べると神経が異常に興奮して,笑いが止らなかったり,夢遊病のような状態になったりする中毒症状を起すという。その毒成分などは未知である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワライタケ【ワライタケ(笑茸) Panaeolus papilionaceus (Fr.) Quél.】

担子菌類ハラタケ目ヒトヨタケ科の幻覚症状を起こす毒キノコ(イラスト)。世界的に分布し,夏から秋に馬糞上や,堆肥を施した畑などに群生する。傘は半球形~鐘形,直径2~6cm,表面は淡灰褐色~灰色で,しばしば表皮は亀甲状に細かくひびわれる。ひだは淡墨色から真黒になるが,縁は白粉で縁どられる。茎は長さ8~15cm,太さ3~6mm,細目の円柱状,中空で,表面は白っぽい。1917年,石川県で中毒事件があり,その奇異な中毒症状が学界の注目をひいた。

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