丁子油(読み)チョウジアブラ

百科事典マイペディアの解説

丁子油【ちょうじゆ】

丁香油,クローブ油とも。チョウジのつぼみを乾燥したもの(丁子,丁香という)を水蒸気蒸留して得られる精油。主成分はオイゲノール(85〜90%),他にテルペン類,バニリン,エステル類などを含む。芳香をもち,殺菌作用や麻酔作用もある。化粧品,香水,食品香料,医薬品などに広く用いられ,またバニリンなどの合成原料となる。
→関連項目精油

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ちょうじゆ【丁子油 clove oil】

クローブ油ともいう。モルッカ諸島を原産とし,熱帯地方に広く分布するフトモモ科チョウジのつぼみが緑から黄を経て紅色になったころに採取・乾燥したもの(丁子,丁香,丁子香という)を水蒸気蒸留して得た油。主成分はオイゲノール(85~92%),アセチルオイゲノールアセタート(2~13%)で,そのほかセスキテルペン,カリオフィレン,ケトン類を含む。チョウジ自体は古代エジプトから香料として重用され,中国でも前漢以前から使用されているが,丁子油は殺菌作用,局部麻酔作用があるため,薬用,とくに歯科用に,また香料として歯磨き,化粧品,香水,菓子にも用いられる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ちょうじあぶら【丁子油】

ちょうじゆ【丁子油】

丁子の蕾つぼみ・花茎から得た精油。主成分としてオイゲノールを含む。弱い局所麻酔鎮痛作用があり、歯科医療で用いるほか、殺菌・防腐薬や香料としても広く使用される。丁香油。ちょうじあぶら。クローブ油。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

丁子油 (チョウジユ)

植物。フトモモ科の常緑小高木,園芸植物,薬用植物。チョウジノキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ちょうじ‐あぶら チャウジ‥【丁子油】

浮世草子・真実伊勢物語(1690)二「是はしんしゃさんせうのこをてうじあぶらにてねりまぜ」

ちょうじ‐ゆ チャウジ‥【丁子油】

〘名〙 植物、チョウジのつぼみ、花柄、葉などを水蒸気蒸留して得られる油。オイゲノールを主成分とし、バニリンの原料、香辛料、医薬として用いる。丁香油。ちょうじあぶら。丁子の油。
※欧米最新美容法(1908)〈東京美容院〉「香油でも植物から採ったものは総て安全です例へば橙皮油薔薇油菫花油ベルガモット油丁字(テウジ)油などが宜しい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる