オイゲノール(読み)おいげのーるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オイゲノール」の意味・わかりやすい解説

オイゲノール(データノート)
おいげのーるでーたのーと

オイゲノール
分子式C10H12O2
分子量164.2
融点-9℃
沸点255℃
比重1.0664
引火点110℃

オイゲノール
おいげのーる
eugenol

ちょうじ油桂皮(けいひ)油などに含まれる精油成分の一つ。強いスパイシーな香気を有する淡黄色の液体。ちょうじ油、シナモン葉油を3~5%水酸化ナトリウム水溶液で抽出、中和したのち、分離した油分を精留する。また、グアヤコール原料として、合成する。

 オイゲノールはカーネーション系調合香料に広く用いられる。また食品香料として畜肉ソーセージおよびソースに用いられる。さらにバニリンの合成原料でもあり、香料としても重要なものの一つである。

[佐藤菊正]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オイゲノール」の意味・わかりやすい解説

オイゲノール
eugenol

樟脳油丁子油(→チョウジ〈丁子〉)などに含まれる香気ある無色または淡黄色の液体。化学式 C10H12O2 。沸点 253℃。バニリンの原料である。香料,化粧品に用いられ,また歯科では消毒鎮痛に外用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android