七転八倒(読み)シチテンバットウ

デジタル大辞泉 「七転八倒」の意味・読み・例文・類語

しちてん‐ばっとう〔‐バツタウ〕【七転八倒/七×顛八倒】

[名](スル)7度も転んだり倒れたりする意》転げ回ってもがき苦しむこと。しってんばっとう。「―してのたうち回る」「―の苦しみ」
[類語]苦難苦痛試練四苦八苦苦しみいばらもがくあがく悶えるのた打つのた打ち回る転げ回る身悶えじたばたする

しってん‐ばっとう〔‐バツタウ〕【七転八倒/七×顛八倒】

[名](スル)しちてんばっとう(七転八倒)

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精選版 日本国語大辞典 「七転八倒」の意味・読み・例文・類語

しちてん‐ばっとう‥バッタウ【七転八倒・七顛八倒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しちてんはっとう」とも ) 苦痛のあまりころげまわってもだえ苦しむこと。また、混乱のはなはだしいことのたとえにいう。しってんばっとう。
    1. [初出の実例]「俄に猛火燃来て、座中の客七顛八倒(しちテンはっタウ)する程に」(出典太平記(14C後)二七)
    2. [その他の文献]〔朱子語類‐梁恵王〕

しってん‐ばっとう‥バッタウ【七転八倒・七顛八倒】

  1. 〘 名詞 〙しちてんばっとう(七転八倒)〔饅頭屋本節用集(室町末)〕
    1. [初出の実例]「うんと計に虚空を掴み、七転八倒(シッテンバットウ)目を見出し、手足を煽ち身をもがき」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)五)

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四字熟語を知る辞典 「七転八倒」の解説

七転八倒

苦痛のあまりころげまわってもだえ苦しむこと。また、混乱のはなはだしいことのたとえにいう。

[活用] ―する。

[使用例] またぞろ焼け木杭に火がついて、七転八倒の苦しみをなめ[平野謙島崎藤村|1946~56]

[使用例] 老松の根のところで、人品いやしからぬひとり老人が七転八倒している。どうやら侍らしい[井上ひさし藪原検校|1974]

[解説] 「しちてんはっとう」「しってんばっとう」とも。

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