じたばた(読み)ジタバタ

デジタル大辞泉 「じたばた」の意味・読み・例文・類語

じた‐ばた

[副](スル)
手足をばたばた動かすさま。「じたばた(と)もがき苦しむ」
ある状態から逃れようと慌てたり焦ったりするさま。「今ごろじたばた(と)したってもう遅い」
[類語]騒ぐ慌てるうろたえる取り乱す狼狽ろうばいする立ち騒ぐ騒ぎ立てるまごつく面食らう周章もがくあがく悶えるのた打つのた打ち回る転げ回る七転八倒身悶え周章狼狽慌てふためく右往左往取り乱す度を失う泡を食う一泡吹かせるあたふた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「じたばた」の意味・読み・例文・類語

じた‐ばた

  1. 〘 副詞 〙 ( 「じたばたする」の形で用いることが多い。また、「と」を伴って用いることもある )
  2. 手足、体をばたばたと動かすさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「わるくじたばたすると、芋ざしだぞ」(出典:黄表紙・文武二道万石通(1788)下)
    2. 「じたばた藻掻き苦しむ子のすがたを見てゐられなくて」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
  3. あわてもがくさま、あせってむだな努力をするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「間貫一いくら地動波動(ヂタバタ)したって、河童の皿に水の乾いた同然」(出典金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉中)
  4. 事が急にはこぶさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「忠綱が来るとぢたばた埒があき」(出典:雑俳・東月評万句合‐宝暦一一(1761)春五)

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