万年草(読み)マンネングサ

デジタル大辞泉 「万年草」の意味・読み・例文・類語

まんねん‐ぐさ【万年草】

ベンケイソウ科マンネングサ属の植物総称メノマンネングサオノマンネングサコモチマンネングサなどがあり、茎・葉が多肉で、黄色い小花をつける。いつまでぐさ。
こうやのまんねんぐさ

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精選版 日本国語大辞典 「万年草」の意味・読み・例文・類語

まんねん‐ぐさ【万年草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ベンケイソウ科のメノマンネングサの異名。また、同種に似たベンケイソウ属植物のうち、茎がやわらかく斜上するか這い、小さな葉をやや密につけた、ウンゼンマンネングサ、マルバマンネングサ、タカネマンネングサなどの総称名としても用いる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「此お山の万年草は、人の命のいき死をしめし給ふ」(出典:浄瑠璃・心中万年草(1710)下)
  3. 植物「まんねんすぎ(万年杉)」の異名。〔訓蒙図彙(1666)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「万年草」の意味・わかりやすい解説

万年艸 (まんねんぐさ)

文芸雑誌。1902年10月~04年3月。全12冊。《芸文》の後身森鷗外が中心であるが,鷗外・上田敏の芸術サークルを背景とする。呼び物であった合評近松《心中万年草》など)のほか,評論,詩歌考証,翻訳に優れたものがある。鷗外,敏,井上通泰,佐佐木信綱,野口寧斎謫天情仙(たくてんじようせん)),与謝野晶子小金井喜美子小山内薫,小山内八千代らがおもな執筆者である。鷗外の日露戦争従軍によって終刊となった。
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動植物名よみかた辞典 普及版 「万年草」の解説

万年草 (マンネングサ)

植物。ヒカゲノカズラ科の常緑多年草,薬用植物。マンネンスギの別称

万年草 (マンネンソウ)

植物。イワヒバ科の常緑多年草,園芸植物,薬用植物。イワヒバの別称

万年草 (マンネンソウ)

植物。アヤメ科の多年草,園芸植物,薬用植物。イチハツの別称

万年草 (マンネングサ)

植物。ベンケイソウ科の多年草。メノマンネングサの別称

万年草 (マンネングサ)

植物。ベンケイソウ科の多年草。オノマンネングサの別称

万年草 (マンネンサウ)

植物。キク科の多年草。ヒナギクの別称

万年草 (マンネングサ)

植物。ベンケイソウ科の多年草の総称

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