三井楽[町](読み)みいらく

百科事典マイペディア 「三井楽[町]」の意味・わかりやすい解説

三井楽[町]【みいらく】

長崎県南松浦郡,五島列島福江島の北西部を占める旧町。古代より海上交通の拠点で,遣唐使船が渡海した。中世には宇久氏の勢力下に入り,江戸時代には五島藩の馬牧があり,捕鯨も行われた。主集落の浜ノ畔(はまのくり)郷はかつてブリの定置網漁業基地であった。玄武岩からなる丘陵性台地は畑地灌漑(かんがい)によりサツマイモ,麦を産する。子牛や豚も飼育。足置網,一本釣,刺網などの漁業も行う。2004年8月福江市,南松浦郡富江町,玉之浦町,岐宿町,奈留町と合併し,五島市となる。33.77km2。3911人(2003)。

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