コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

三十石(さんじっこく)

3件 の用語解説(三十石(さんじっこく)の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉プラスの解説

三十石(さんじっこく)

古典落語の演目のひとつ。上方落語。「三十石宝の入船」「三十石夢の通い路」とも。六代目三遊亭圓生が得意とした。主な登場人物は、町人。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

さんじっこく【三十石】

落語の演題。別名は《三十石宝の入船(いりふね)》《三十石夢の通路(かよいじ)》など。もともとは上方落語《二人旅》の一節にあたる。京都見物後,淀川の三十石船で大坂へ行く江戸っ子狂言回しにして,伏見の船宿から乗船ののち,船頭の船唄を背景に,乗客のやりとりがにぎやかにおこなわれる。飲食物を売る〈食らわんか船〉が来て食事になると,ひとりの乗客の首がない。見ると,ろくろ首向こう岸うどん屋まで首をのばしてうどんを食べていた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三十石
さんじっこく

落語。上方(かみがた)落語で、正しくは『三十石宝の入船』または『三十石夢の通路(かよいじ)』。『お伊勢(いせ)参り』の終編としてつくられたといわれる。大坂では文政(ぶんせい)年間(1818~30)に2代桂(かつら)文治が演じたといい、初代桂文枝から5代笑福亭松鶴(しょうふくていしょかく)を経て現代に及んでいる。東京へは、1884年(明治17)に4代橘家円喬(たちばなやえんきょう)が大阪から移し、5代・6代の三遊亭円生(えんしょう)に伝わり、今日に継承されている。
 三十石とは、江戸時代に淀川(よどがわ)の京伏見(ふしみ)と大坂八軒屋の間を往復した三十石船のこと。荷物30石のほかに客を乗せ、下り(京→大坂)は半日、上りは1日かかった。江戸下りの2人の旅人が、京の伏見から三十石の夜船に乗って淀川を下る風景をスケッチ風に描写する。伏見の船宿のようす、船中で船頭の舟唄(ふなうた)を背景に交わされる乗客たちの会話、食べ物を売りにくる「くらわんか船」のようすなど、風俗資料としても興趣にあふれている。登場人物の多彩さ、江戸、上方などの地方なまりの表現、聞かせどころの舟唄等々、演出は非常にむずかしい。本来の上方落語の落ちは今日では通用しないので、ろくろ首の乗客を登場させる東京式でサゲることもあるが、今日では船頭の舟唄までで切ることが多い。[関山和夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

三十石(さんじっこく)の関連キーワード入船町三十石船演題親売り魂の入れ替え野崎詣り裸の嫁入り富士詣り《三十石宝の入船》《三十石夢の通路》

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone