デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三条勘太郎」の解説
三条勘太郎(2代) さんじょう-かんたろう
元禄(げんろく)15年生まれ。若衆方から若女方となり,享保(きょうほう)3年八百屋お七を演じて好評を博す。延享3年(1746)3代花井才三郎を襲名,のち花車方として江戸中村座の頭取をかねた。濡事(ぬれごと)の色女方を得意とした。宝暦13年4月3日死去。62歳。江戸出身。俳名は桃朝。
三条勘太郎(4代) さんじょう-かんたろう
3代大谷広右衛門の子。安永の末ごろから江戸中村座に子役で出演。天明4年(1784)同座で4代を襲名。若女方から敵役に転じた。初名は中村七次。後名は大谷国蔵,大谷広右衛門。
三条勘太郎(3代) さんじょう-かんたろう
2代三条勘太郎の養子。元文の末ごろから舞台に出演し,延享3年3代を襲名。若衆方と若女方をかねた。明和4年死去。前名は三条小勘,三条子三郎。