三業(読み)サンギョウ

デジタル大辞泉 「三業」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぎょう〔‐ゲフ〕【三業】

料理屋待合茶屋芸者屋の3業種。→二業
人形浄瑠璃で、太夫・三味線弾き・人形遣いの3業種。

さん‐ごう〔‐ゴフ〕【三業】

仏語身業口業くごう意業のこと。身・口・心による種々の行為

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精選版 日本国語大辞典 「三業」の意味・読み・例文・類語

さん‐ごう‥ゴフ【三業】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「業」は、作用、行為の意 ) 仏語。身業と口業(くごう)と意業との称。身体動作、言語表現、心的活動三つ人間のあらゆる行為。
    1. [初出の実例]「人之在世、恒与罪倶。已因三業而成過」(出典類聚三代格‐二・承和一三年(846)一〇月二七日)

さん‐ぎょう‥ゲフ【三業】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 料理屋・待合・芸者屋の三種の営業
    1. [初出の実例]「蓋し此三業とは貸座敷(元の遊女屋)娼妓(元の遊女)引手茶屋(客と娼妓との媒妁をなす案内者)の三者を指して」(出典:東京日日新聞‐明治八年(1875)五月五日)
  3. 人形浄瑠璃で、太夫・三味線弾き・人形遣いの三者。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三業」の意味・わかりやすい解説

三業
さんごう

仏教用語。 (1) 身体的な行動 (身業) ,(2) 言葉を発すること (口業) ,(3) 心に思う働き (意業) の3つの総称。これらは必ず善悪,苦楽の結果 (果報) をもたらし,業があるかぎり輪廻は続くと考えられた。

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