上諭(読み)ジョウユ

デジタル大辞泉 「上諭」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ゆ〔ジヤウ‐〕【上諭】

君主のさとし。
旧憲法下で、法律勅令条約予算などを公布するとき、その冒頭に記され天皇裁可を示す文章

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精選版 日本国語大辞典 「上諭」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ゆジャウ‥【上諭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 君主のおさとし。
    1. [初出の実例]「皇帝玉座に登り親(みづか)ら上諭を宣す」(出典:明六雑誌‐九号(1874)政論・一〈津田真道〉)
    2. [その他の文献]〔元史‐阿里海牙伝〕
  3. 憲法のもとで、憲法・皇室典範・法律・皇室令・勅令・軍令・条約などを公布する時、その冒頭に天皇のことばとしてしるされた文章。
    1. [初出の実例]「帝国憲法の改正は上諭を附して之を公布す」(出典:公式令(明治四〇年)(1907)三条)

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百科事典マイペディア 「上諭」の意味・わかりやすい解説

上諭【じょうゆ】

旧憲法(大日本帝国憲法時代に憲法・皇室典範・条約・法律・勅令など天皇によって制定・公布されるものの条章の初めに付せられる天皇の裁可を示す言葉

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普及版 字通 「上諭」の読み・字形・画数・意味

【上諭】じようゆ

勅諭

字通「上」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の上諭の言及

【軍機処】より

…特に奏摺は独裁君主制の確立に重要な役割を果たした制度であり,その維持運営にとって軍機処は不可欠な機関であった。(3)〈上諭〉という皇帝の命令を起草すること。(4)重要な人事を扱うこと。…

※「上諭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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