日本歴史地名大系 「下野国府跡」の解説
下野国府跡
しもつけこくふあと
昭和五一年(一九七六)より発掘調査が進められ、同五四年ようやく古国府地区にあたる大房地の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
昭和五一年(一九七六)より発掘調査が進められ、同五四年ようやく古国府地区にあたる大房地の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
栃木市田村町の思川(おもいがわ)右岸に所在する古代の役所跡。周辺には惣社(そうじゃ)、古国府(ふるこう)、大宮、印役(いんやく)などの地名があり、広く複数の想定地説があった。1976年(昭和51)から発掘が続けられた結果、田村町の宮目(みやのめ)神社の所に政庁跡が検出された。政庁は1辺約90メートルの塀(築地(ついじ))によって方形に画され、中心に前殿(ぜんでん)、その北側に正殿(未発掘)を南面させ、その東・西に長大な南北棟の脇殿(わきでん)を対峙(たいじ)させている。南辺の中央には南門を開き、そこから南へ側溝を伴う幅9メートルの大路が延びている。中央大路の西側には掘立て柱塀で囲まれる大規模な官衙(かんが)域も検出されている。政庁は4期の変遷があり、出土する木簡(もっかん)などから、1期は天平(てんぴょう)元年(729)ごろには機能しており、2期の建物は延暦(えんりゃく)10年(791)前後に焼失していることが知れる。3期は礎石建物となる。このほか、地割を示す溝や道路も確認される。また削り屑(くず)も含め多数の木簡や漆紙(うるしがみ)文書も出土している。
[大金宣亮]
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