画家、服装美術家、出版者。香川県に生まれる。徳島市に育ち、東京の私立日本美術学校を卒業。1932年(昭和7)に開いた創作人形展が縁で『少女の友』の挿絵画家となり、昭和10年代には叙情画家として、竹久夢二(たけひさゆめじ)、蕗谷虹児(ふきやこうじ)を継ぐ少女向き挿絵の第一人者となった。第二次世界大戦後まもなく少女雑誌『ひまわり』と女性雑誌『それいゆ』を創刊し、経営、編集、挿絵、服装美術などに手腕を発揮したが、1959年(昭和34)に心臓病で倒れ、以後は大きな仕事ができず、70歳で静養地の千葉県館山(たてやま)に没した。『名作絵物語』(1955)、『七人のお姫さま』(1968)などのほか『中原淳一画集』全2冊(1975、1977)がある。夫人は女優の葦原邦子(あしはらくにこ)(1912―1997)。
[上笙一郎]
『葦原邦子著『夫 中原淳一』(1984・中央公論社)』▽『林えり子著『焼け跡のひまわり』(1984・新潮社)』
昭和期の画家,イラストレーター,服飾研究家,雑誌編集者
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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