20世紀日本人名事典 「蕗谷虹児」の解説
蕗谷 虹児
フキヤ コウジ
- 生年
- 明治31(1898)年12月2日
- 没年
- 昭和54(1979)年5月6日
- 出生地
- 新潟県
- 本名
- 蕗谷 一男
- 学歴〔年〕
- 新津高小卒,グラン・ショミエール(パリ)卒
- 経歴
- 大正4年上京し、尾竹竹坡に師事。竹久夢二の紹介で9年「少女画報」に挿絵画家としてデビュー。14年渡仏してグラン・ショミエールに学び、以後昭和4年までパリで活躍。抒情的な挿絵を描き、その詩画集は多くの女学生に愛された。自作挿絵入り詩集に「孤り星」(大12)、「睡蓮の夢」(大13)、「悲しき微笑」(大13)などがある。戦後は東映動画撮影所に入り、映画製作にも携わった。昭和62年新潟県新発田市に蕗谷虹児記念館が開館。また、童謡「花嫁人形」は広く愛誦され、自伝小説に「花嫁人形」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報