津堅島(読み)つけんじま

日本歴史地名大系 「津堅島」の解説

津堅島
つけんじま

沖縄島中部の東海岸、勝連かつれん半島の先端から南南東約三・八キロに位置し、面積一・八八平方キロの低島。与勝諸島のうちで、勝連町に属する。南北約二・三キロ、東西〇・八―一・三キロで、標高一〇―一五メートルの低平地が島の大半を占め、最高標高は南西部の三八・八メートルである。島のほとんどが第四紀更新世の琉球石灰岩で、最高標高地点のある南西部の小高い丘の部分に第三紀鮮新世の泥岩を主とする島尻層が、北半分の海岸沿いに砂丘砂が分布する。海岸部にはクサトベラモンパノキアダンなどからなる植生帯状に分布し、集落や農耕地を潮風から保護している。西海岸のトマイ浜以外にはサンゴ礁が発達している。西方には中城なかぐすく湾が広がり、南南西約九キロには久高くだか(現知念村)がある。集落は南西部のみにあり、津堅つけん集落内には小学校・中学校、診療所、郵便局などの公共機関がある。集落以外の土地ではほとんど土地改良事業が行われており、農業用水の不足を補うために東海岸近くには東西約一〇〇メートル、南北約二〇〇メートルほどの農業用水溜池が設けられている。集落南の港は、北西側が中城湾港津堅地区に位置付けられ、南東側が津堅つけん漁港である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津堅島」の意味・わかりやすい解説

津堅島
つけんじま

沖縄県沖縄島中部東海岸の与勝半島先端より南東 4kmに浮かぶ島。うるま市に属する。南城市久高島と相対し,津堅久高と併称される。半農半漁の島で,野菜,特にニンジン栽培が盛ん。北西部に白砂の続くビーチがある。水の供給は沖縄島からの海底送水に頼っている。屋慶名からフェリー就航。面積 1.88km2人口 485(2005)。

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デジタル大辞泉プラス 「津堅島」の解説

津堅島

沖縄県、沖縄本島与勝半島のカンナ崎の南東約5キロメートル、中城湾(なかぐすくわん)沖に位置する島。「つけんじま」と読む。面積約1.88平方キロメートル。行政的にはうるま市に属する。特産のニンジンで名高い。

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