中国、寧夏(ねいか)回族自治区の西辺にある地級市。1市轄区、2県を管轄する(2016年時点)。人口122万2000(2014)。甘粛(かんしゅく)省、内モンゴル自治区と接し、黄河(こうが)の北岸、賀蘭(がらん)山の南方に位置して長城の一角を占める。長城地帯は、古くから北方異民族との抗争の地であり、明(みん)代に寧夏前衛(現、銀川(ぎんせん))、寧夏後衛(現、塩池(えんち)付近)と並ぶ寧夏地区での重要な軍事基地として寧夏中衛がこの地に置かれ、これを基礎に清(しん)代に中衛県が設けられた。2004年市制施行。
包蘭線(パオトウ―蘭州(らんしゅう))が通り、市街の北約9キロメートルには中衛沙坡頭(さはとう)空港(2008年開港)がある。黄河の南岸には河水の灌漑(かんがい)により耕地が開かれている。クコ(枸杞)の実の名産地として知られる。市街には先史時代の岩絵が数多く残る大麦地岩画群や、明代から清代にかけて建造された保安寺、高廟(こうびょう)がある。
[秋山元秀・編集部 2017年5月19日]
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…日本古代,天皇側近の警固にあたった官の一つ。元明天皇の707年(慶雲4)に置かれた授刀舎人(じゆとうとねり)寮が前身で,聖武天皇の728年(神亀5)中衛府となり,大将・少将・将監・将曹等の官人が置かれ,中衛300人(のち400人)が所属した。中衛は地方豪族・下級官人層出身の舎人(とねり)であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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