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丹那トンネル たんなトンネル

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

丹那トンネル
たんなトンネル

静岡県東部,東海道本線の熱海,函南間,箱根外輪山を横断する複線の鉄道トンネル。全長 7841m。 1918年工事に着手したが難航をきわめ,15ヵ年 11ヵ月を費やし 34年完成。総工費は約 2463万円を要した。

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デジタル大辞泉の解説

たんな‐トンネル【丹那トンネル】

東海道本線の熱海(あたみ)・函南(かんなみ)間のトンネル。長さ7841メートル。工事着工から16年かかり、昭和9年(1934)開通。北側に新丹那トンネルがある。

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百科事典マイペディアの解説

丹那トンネル【たんなトンネル】

JR東海道本線熱海〜函南(かんなみ)間,箱根外輪山を横断する複線型鉄道トンネル。長さ7840m。1918年東海道本線(現御殿場線)が急勾配(こうばい)のため熱海線の一部として着工したが,地質が不良で湧水がひどく,67名の死者を出し,15年11ヵ月かかって1934年に至り完成,線路延長にして11.5km短縮された。
→関連項目山北[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

たんなトンネル【丹那トンネル】

1918年着工,34年12月使用開始した,東海道本線熱海~函南間にある延長7840m(完成時は7804m,その後落石防止工事に伴って延長)の複線型鉄道トンネル。これ以前の東海道本線は,国府津~沼津間では現在の御殿場線を通っていたが,この線区は急曲線と急こう配の連続する60km余のルートであった。この改良案として海岸側を通って小田原湯河原,熱海を経由,伊豆半島の付け根に当たる山地をこの丹那トンネルで貫き,三島を経て沼津で合流する延長48.5km,最急こう配1000分の10の熱海線を建設し,東海道本線に切り換える計画がたてられた。

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大辞林 第三版の解説

たんなトンネル【丹那トンネル】

東海道本線の熱海・函南かんなみ間にあるトンネル。長さ7841メートル。1918年(大正7)着工、34年(昭和9)完成。北側に東海道新幹線用の新丹那トンネル7959メートルが64年に完成。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丹那トンネル
たんなとんねる

東海道本線熱海(あたみ)―函南(かんなみ)間の長さ7804メートルの複線鉄道トンネル。1918年(大正7)着工し、1934年(昭和9)開通。丹那トンネル開通前、東海道本線は御殿場(ごてんば)を経由しており、1000分の25の急勾配(こうばい)区間があって輸送の隘路(あいろ)となっていた。そこで最急勾配を1000分の10とする改良線が計画され、伊豆半島北部山地を東西に横断するこのトンネルが掘進された。丹那トンネルの開通により、東海道本線国府津(こうづ)―沼津(ぬまづ)間が11.6キロメートル短縮された。当初工期は7年であったが、多量の高圧湧水(ゆうすい)、温泉余土(温泉の熱湯によって変質した粘土。膨張性をもつ)、断層などのために難渋し、16年の年月をかけて完成した。
 工事中の大事故は4回を数え、とくに殉職者を出した大事故は次の3回であった。(1)1921年(大正10)4月1日の東口990フィート(約302メートル)付近の崩壊事故では、33人の作業員が埋没され、16人が死亡、17人は8日間の生埋め後に救出された。門屋盛一、飯田清太(1889―1975)両氏の沈着な指導によるもので、当時の新聞に事故状況が詳細に報道されている。(2)1924年2月10日の西口4950フィート(約1509メートル)付近の事故では、16人の作業員が土砂に埋没し殉職している。(3)1930年(昭和5)11月26日、北伊豆地震により、西口1万0800フィート(約3292メートル)付近が崩壊、5人が埋没し、2人は救助されたが3人が殉職した。
 トンネル工事中に、これらの大事故を含め合計67人の工事殉職者を出し、日本の鉄道トンネル工事史上、最大の難工事であった。[藤井 浩]

新丹那トンネル

新幹線の熱海―三島(みしま)間の長さ7959メートルの複線鉄道トンネル。東海道本線丹那トンネルの北側を50メートル離れて併設されている。1941年、当時の東京―下関(しものせき)間弾丸鉄道トンネルとして着工したが、1943年8月第二次世界大戦のため工事は中止された。東海道新幹線工事のトップをきって、1959年(昭和34)工事再開、1964年開通。丹那トンネル工事の経験を生かし、導坑(小断面のトンネル)を先進させ湧水を排出させて温泉余土区間、丹那断層区間を掘進している。従来の木材支保工にかえて、H形鋼アーチ支保工を使用し、工事の安全性を確保した。[藤井 浩]

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世界大百科事典内の丹那トンネルの言及

【丹那盆地】より

…伊豆半島の付け根にあたる静岡県田方郡函南(かんなみ)町にある盆地。標高約230m,直径約1kmの小盆地で,直下を東海道本線の丹那トンネルが東西に通過している。多賀火山の西斜面の一部が断層運動によって落ち込み,形成されたもので,丘陵性の山に囲まれ,火山灰におおわれる。…

【トンネル】より

…以来,国内の鉄道建設の伸長につれて,地形の険しい日本では多数のトンネルが必要となり,また火山性などの複雑かつ困難な地質条件を克服する必要から,トンネル技術の進歩が大いに促進され,日本を有数のトンネル技術国たらしめることとなった。明治,大正,昭和の前半にかけては,笹子トンネル(1896‐1902年,延長4.6km),清水トンネル(1922‐31年,延長9.7km),丹那トンネル(1918‐34,延長7.8km),関門トンネルなどが代表的なものとされる。第2次世界大戦後は,在来鉄道の複線化やこう配改良,新線建設などにより,北陸トンネル(1957‐61年,延長13.9km)や新清水トンネル(1963‐67年,延長13.5km)などが生まれ,また新幹線の建設は一挙に多くの長大トンネルを生み出すこととなり,1981年には世界最長の大(だい)清水トンネル(延長22.2km)が完成している。…

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