九星(読み)きゅうせい(英語表記)Jiu-xing

  • きゅうせい キウ‥
  • きゅうせい〔キウ〕
  • 九星 jǐu xīng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陰陽道の用語。古代中国に発する占星術一種九星術,九宮ともいう。古代中国の五行説では,天地間を運行する5つの要素 (木火土金水) はそれぞれが次々に生じたり (相生) ,うちかって生れたり (相克) するものと考えられたが,次第にその五行に惑星方角,色を組合せて「九」の考えが生れた。それは,一白水星 (方角は北) ,二黒土星 (西南) ,三碧木星 (東) ,四緑木星 (東南) ,五黄土星 (中央) ,六白金星 (西北) ,七赤金星 (西) ,八白土星 (東北) ,九紫火星 (南) で,魔方陣の形で配置された。方陣では数の和は必ず 15になるのでこの九星の組合せは神秘化され,そこに人の生年月日の星回りがあてはめられ,人の吉凶 (特に方角) や運勢が占われるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

古代中国の「洛書(らくしょ)」の図にあるという九つの星。一白(いっぱく)二黒(じこく)三碧(さんぺき)四緑(しろく)五黄(ごおう)六白(ろっぱく)七赤(しちせき)八白(はっぱく)九紫(きゅうし)陰陽道(おんようどう)で、これを五行(ごぎょう)方位に配し、人の生まれた年に当てて運命の吉凶を占う。

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百科事典マイペディアの解説

一白(いっぱく)水星(北=坎(かん)),二黒(じこく)土星(西南=坤(こん)),三碧(さんぺき)木星(東=震(しん)),四緑(しろく)木星(東南=巽(そん)),五黄(ごおう)土星(中央),六白(ろっぱく)金星(西北=乾(けん)),七赤(しちせき)金星(西=兌(だ)),八白(はっぱく)土星(東北=艮(ごん)),九紫(きゅうし)火星(南=離(り))の九星を五行および方位に配し,人の生年に当てて運勢を判断する方法。古代中国で発生し,日本の陰陽道にも取り入れられた占術で,個人の運命のみでなく,人間関係の相性(あいしょう)も判断する。
→関連項目暦注

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とっさの日本語便利帳の解説

陰陽道で、五行と方位に配し、人の生年をあてて吉凶を判断したもの。▽一白(いっぱく。水星、坎〔かん〕=北)、二黒(じこく。土星、坤〔こん〕=西南)、三碧(さんぺき。木星、震〔しん〕=東)、四緑(しろく。木星、巽〔そん〕=東南)、五黄(ごおう。土星、中央)、六白(ろっぱく。金星、乾〔けん〕=西北)、七赤(しちせき。金星、兌〔だ〕=西)、八白(はっぱく。土星、艮〔ごん〕=北東)、九紫(きゅうし。火星、離〔り〕=南)

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占い用語集の解説

古代中国から伝わった九つの星のこと。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星を合わせて九星と呼ぶ。九星は西洋占星術などに用いられる夜空にある「星」を指すわけではなく、森羅万象を九つのパターンに分けたエネルギーのこと。この九星を用いて吉凶や吉方位を占う占術が、九星気学である。各星はそれぞれ人や物、また行為など、あらゆるものを表す。

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世界大百科事典 第2版の解説

中国古代に占星術から派生し,日本にも伝わって今日に至っている占い。九宮ともいう。九星とは,一白水星,二黒土星,三碧木星,四緑木星,五黄土星,六白金星,七赤金星,八白土星,九紫火星をいい,これらの星が九宮を移動することによって生じる運勢の変化にもとづいて方角の吉凶などを占う。この文献的初出は漢代の《易緯乾鑿度(えきいけんさくど)》とその鄭玄(じようげん)ので,そこには太一神(北極星神格化)が八卦に配当された宮殿を順次めぐってゆくもようが記されている(太一九宮の法)(図)。

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大辞林 第三版の解説

中国から伝わり陰陽道おんようどうを通じて広められた、運勢や吉凶を占う基準。一白・二黒じこく・三碧さんぺき・四緑しろく・五黄ごおう・六白・七赤・八白・九紫の九つをいう。これに五行(木・火・土・金・水)と方位(中央・乾けん・兌・艮ごん・離・坎かん・坤こん・震しん・巽そん)を組み合わせ、人の生まれた年にあてはめ、性格・運勢・家相などの吉凶を占う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古く中国から日本の陰陽道(おんみょうどう)に伝わり、方術の徒によって民間に広められた俗信。主として売卜者(ばいぼくしゃ)の間に行われ、高島暦などに記載されている。一白(いっぱく)、二黒(じこく)、三碧(さんぺき)、四緑(しろく)、五黄(ごおう)、六白(ろっぱく)、七赤(しちせき)、八白(はっぱく)、九紫(きゅうし)の九星を、木、火、土、金(ごん)、水の五行(ごぎょう)にあて、十干十二支(じっかんじゅうにし)に配して八卦(はっけ)に結び付けた九星図をつくり、方位や人の生まれ年にあてて、人間の運勢や方位の吉凶などを占う。また方位を八卦に配当して本宮を決める。たとえば一白は水星で北方を本宮、二黒は土星で西南を本宮、三碧は木星で東方を本宮などとするが、九星は毎年逆行して中央の星が移動交替する。ある人の星が中央の座にあたるとき、これを本命星といい、その年は八方的殺(てきさつ)(八方ふさがり)となり、星が南にあると北方を的殺として慎むべきだとする。ある星が中央の中宮にあるとき、他の隣接した星がかわって本宮を占めるものを暗剣殺方といい、大凶とするなどがある。[井之口章次]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 運勢判断に用いる九つの星。一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫をいい、これに易(えき)の八卦(はっけ)、五行(ごぎょう)、方位、干支(えと)を配して、諸事の吉凶や運勢を判断する。中国に古くからある洛書の方陣(ほうじん)の数に合わせて中央に五黄をおき、他の八星を縦横斜めいずれも一五になるように八角形に配置した図を本位とするが、その位置は毎年変わるものとされ、九年で一巡する。毎年入れかわる中央の星をその年度の本命星と称し、人の生涯の運勢は、まずその生年の星によって決定するとともに、生年の星と、毎年度の本命星との相関関係によって、その年度における運勢がきまるとされる。中国では唐代末期に始まり、日本では室町時代から流行した。九宮(きゅうきゅう)。洛書(らくしょ)九星。〔方鑒秘伝集(1840)(古事類苑・方技七)〕〔協紀弁方書‐義例六〕
② =くよう(九曜)①〔塵袋(1264‐88頃)〕〔黄帝内経素問‐天元紀大論〕

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