改訂新版 世界大百科事典 「乾燥機」の意味・わかりやすい解説
乾燥機 (かんそうき)
洗濯物を脱水後,温風により乾燥する器具。ガスを熱源にした業務用のものもあるが,家庭用としては電気式が一般的で,日本では1969年に衣類つり下げタイプが売り出された。しかし需要は北陸地方など一部の地方に限られていた。70年になり,ドラム内で衣類を回転させながら,温風を送り込む回転ドラムタイプが商品化され,やがて台枠にのせて洗濯機の上部に設置できるようになると,場所をとらないことから需要が増した。住宅・都市整備公団でも80年より,一部の建物に設備としてとり入れるようになった。この衣類乾燥機のほか,近年では食器用(食器乾燥機),ふとん用(ふとん乾燥機)のものも一般家庭で使われている。なお,工業用乾燥機については〈乾燥〉の項を参照されたい。
執筆者:西村 和代
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報