暗示作用など心理的影響を避けて薬効を正しく評価するために、患者および医師の双方に治験用薬と偽薬(プラシーボ)の区別を知らせず、第三者である判定者だけがその区別を知っている薬効の検定法である。比較試験法の一種で、比較される薬の製剤の外観、味、におい、重量、粘度などが相互に識別不能であることが望ましく、また日本では普通、直接に評価に関係しない第三者(コントローラー)が割り振りを行い、緊急時以外はその内容は公開されないことになっている。
なお、普通は患者側、ときに医師側のみが投薬内容を知らされないときは単純盲検法とよばれる。
[幸保文治]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…つまり,適応症に対する有効性と安全性が検討される。(c)第3相試験 この試験には比較試験と対照を置かずに多数の患者を対象とした拡大臨床試験があり,前者には単純盲検試験single blind testと二重盲検試験double blind test(二重盲検法ともいう)がある。これらのうち,現在は二重盲検試験が最も科学的評価に耐えうる試験とされている。…
…また,プラセボ効果がよく現れる人と現れない人がいる。偽薬を用いて薬物の効果を判定する方法として二重盲検法がある。なお,placeboは元来ラテン語のplacere(喜ぶ)の未来形である。…
※「二重盲検法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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