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井上伝 イノウエデン

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デジタル大辞泉の解説

いのうえ‐でん〔ゐのうへ‐〕【井上伝】

[1788~1869]江戸末期の筑後久留米の女性。久留米絣(くるめがすり)の創案者。

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百科事典マイペディアの解説

井上伝【いのうえでん】

久留米絣(くるめがすり)の創始者。久留米の人。12〜13歳のころ,着物の色がさめて所々白くなっていることからヒントを得,手ぐくりによる防染で絣糸を作り,霜降絣,霰(あられ)絣と呼ばれる現行の絣織を考案したといわれる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

井上伝 いのうえ-でん

1789*-1869 江戸時代後期の女性。
天明8年12月30日生まれ。父は筑後(ちくご)(福岡県)久留米(くるめ)の米穀商平山源蔵。久留米絣の創始者。12歳ごろ,白糸をくくり藍(あい)でそめておる技法を考案した。おおくの弟子におしえ,お伝絣の名で普及した。明治2年4月26日死去。82歳。

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朝日日本歴史人物事典の解説

井上伝

没年:明治2.4.26(1869.6.6)
生年:天明8.12.29(1789.1.24)
江戸後期の久留米絣の始祖とされる人物。米穀商平山源蔵の娘として久留米通外町(福岡県久留米市)に生まれる。幼少より機織りに優れ,12,3歳ごろには縞木綿などを盛んに織り出し家計を助けていたが,あるとき,着古した着物に色落ちによる白斑点があるのをみつけ,着物をほどき,その糸の黒白が交錯するのにならって,糸を括り藍染を行う。そしてその糸を交差させることで絣模様が現れることを発見したという。この絣織物が「加寿利」「お伝絣」と呼ばれて人気を呼び,40歳のころには,その製織技術を学びに300人から400人におよぶ弟子が集まったといわれる。また,文化10(1813)年ごろ,白点の部分を絵模様に織り上げるため,織機の改良を近隣に住む「からくり」職人田中久重(初代)の協力を得て実現した。在来的な技術開発プロセスの一端をここにみることができよう。

(谷本雅之)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

井上伝
いのうえでん
(1788―1869)

江戸後期の織女。久留米絣(くるめがすり)の創案者。絣技法は古くから行われていたが、庶民の木綿生産のなかで独自に工夫考案した。久留米通外町の米穀商平山源蔵の娘に生まれ、21歳で井上次八に嫁した。12、13歳のころ、自分の衣服の退色部分に白い斑点(はんてん)のできていることから、苦心して霰(あられ)織、霜降(しもふ)りと名づける素朴な絣を考案したのが、久留米絣の創始となった。のちに田中久重と協力して独自の絵絣を完成。40歳ごろには絣の技法を習得する者400余人に及んだといわれる。[角山幸洋]

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世界大百科事典内の井上伝の言及

【絣】より

…また地方によって異なる素材や技術を生かして各地で独特な絣が生まれた。久留米絣の井上伝,伊予絣の鍵谷カナといった江戸時代に絣織を創始したといわれる人々は,各地に育ち始めた素朴な技術を,その地方独自のものに完成した。明治に入るとしだいに量産性と合理性が加わり,工業化・機械化も推し進められていった。…

【久留米絣】より

…筑後国(福岡県)久留米で1799年(寛政11)ごろ,井上伝(でん)(1788‐1869)の発明した綿織物。〈お伝絣〉とも呼ばれた。…

※「井上伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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