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人工生命 じんこうせいめい

6件 の用語解説(人工生命の意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

人工生命

システムやソフトウェアを、生物の成長や進化の過程のように自律性を持たせて形成する技術のこと。まだ基礎研究を行う段階の分野である。生物が進化した過程のように、ソフトウェアどうしが影響し合いながら変化し、成長することを目指している。あるいは、個々の部分が影響し合いながら1つの組織を形成し、それらが寄り集まって1つのシステムが形成されることを目指している。これにあわせて、環境への適応能力を持ち、故障した部分があっても全体の機能が低下しないようなシステムの構築なども、視野に入れられている。

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デジタル大辞泉の解説

じんこう‐せいめい【人工生命】

artificial lifeコンピューター上で、遺伝や進化の仕組みや生物の振る舞いをシミュレーションしたもの。人工知能の研究から派生した新しい研究分野である。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんこうせいめい【人工生命 artificial life】

何かを学んだり,環境に適応したり,自分とよく似た子孫を作り,進化することは,生き物だけができることと思われている。そのような特徴をもったシステムを,コンピューター中の情報や,ロボットのような機械や,細胞などの〈なまもの〉を使って実現し,生命の本質は何なのかという疑問へ迫ろうとする研究を人工生命研究という。そして具体的に実現された個々のシステムを人工生命という。最近,人工生命の意味があいまいになり,単に〈生命のようなものを創作する〉という意味で一般に使われるようになっている。

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大辞林 第三版の解説

じんこうせいめい【人工生命】

自然界の生命体のもつ特徴的なふるまいを、コンピューターなどの人工的なシステムによって実現したもの。仮想環境のなかで自律的な挙動を行い、環境の変化に合わせて学習したり進化したりする。 AL 。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人工生命
じんこうせいめい
artificial life; AL

コンピュータ・プログラムを使って生命・生態系を再現し,その発展や進化といった複雑な現象を実験・観察して生命への理解を深めようという試み。アメリカ合衆国サンタフェ研究所のクリストファー・ラングトンによって提唱された。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人工生命
じんこうせいめい
artificial life

地球上で進化した自然の生命系だけを考えるのではなく、それ以外の想定可能なさまざまな生命の形態を考案することを目的として、コンピュータのプログラムを通して創造した生命系を人工生命という。略してALという。人工生命も自然界の生命体と同様に、生誕、増殖、死滅という生命活動のサイクルにしたがって変化していく。それはコンピュータの中で活動する人工的な生命形態ではあるが、自然の生命系に類似した自律的な生命活動を表現したものになっている。
 人工生命の研究は1980年代にラングトンChristopher G. Langtonらが中心となり行われた。人工生命では生物の個体に相当するものをエージェントとよんでいるが、そのエージェントの生き死にをゲーム化しコンピュータで解析する「生命ゲーム」の研究を起点としてスタートした。生命体のもっとも基本的な形態として考えられたのは、碁盤の目のようにくぎられた人工的なセル(細胞)が自律的に増殖するセルのオートマトン(自動機械)である。ラングトンはセル・オートマトンを基盤にして、菌類の増殖形態に類似したループ状に広がっていくセルのネットワークをコンピュータで表現し、これを人工生命とよんだ(1984)。自己増殖するコンピュータ・プログラムの例としてレイThomas S. Rayが考案したメモリー(記憶装置)の複製プログラム「ティエラ」も人工生命の一種である。このプログラムは遺伝子の塩基配列に似た構造で設定され、突然変異のようなエラーも発生するように仕組まれている。
 現在の人工生命の研究は、遺伝的な学習機能を備えた計算原理の開発と、人工生命体の器官形成に関する可能性の探究に向けられている。研究者はコンピュータを有力な手段にして、さまざまな環境を人工的に設定することにより、生物進化の可能性を広く探究しようとしている。日本では、人体に制限されない人工脳の研究もあり、人工生命の研究は生物学や医学による生体研究の制限を超えて有効性を発揮する可能性を秘めている。[中村量空]
『スティーブン・レビー著、服部桂訳『人工生命――デジタル生物の創造者たち』(1996・朝日新聞社)』

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