石川達三の長編小説。1957年(昭和32)8月23日から59年4月12日にわたり『朝日新聞』連載。58~59年新潮社刊、全三冊。まじめな小学校教師尾崎ふみ子が、夫に背かれ、教師の職をも追われそうになって、しだいに教員組合の運動に目覚め、積極的な働き手となってゆく姿を粘り強く追い、その過程を通じ1954年前後の教育二法案成立と、それに対する現場教師たちの闘いを多角的に描いた雄編。教師聖職者観を否定し、教師も労働者にほかならぬという考えを最後的に打ち出している。「調べた芸術」の方法をフルに使い、教育問題をテーマにした作品としても戦後最大の小説。
[久保田正文]
『『人間の壁』全三冊(新潮文庫)』
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月節 (12月前半) のことで,太陽の黄経が 285°に達した日 (太陽暦の1月5日か6日) に始り大寒 (1月 20日か 21日) の前日までの約 15日間...