今里(読み)いまざと

日本歴史地名大系 「今里」の解説

今里
いまざと

[現在地名]夜久野町字畑

近世はた村に含まれる集落。畑村のいちばん奥の谷にあり、北接する但馬国には「丹波志」によると「スコウ峠大坂也、為母山ノ続牛馬道、但馬小坂村堺札場ヨリ三十七丁小坂ノ中村ニ出、久畑村エ通」る方法がとられた。

今里の赤ハゲとケンガ谷からは、直見のうみ村の直見谷・副谷そえだにと同様鉄滓が出土し、製鉄遺跡と考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「今里」の意味・わかりやすい解説

今里
いまざと

大阪市の東部東成区(ひがしなりく)南部から生野区(いくのく)北部にわたる地域。平野川(ひらのがわ)の氾濫(はんらん)原。近世、暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)が通じ、街村があったが、明治後期から工場の進出をみ、城東工業地域の一環をなす。金属、機械工具類の中小規模の工場が多い。中心の今里交差点付近は銀行が集中し、東に延びる大通りミシン、機械器具の問屋街をなす。近畿日本鉄道大阪線、地下鉄中央線と千日前線、今里筋線が通じ、住宅地の発展も著しい。

[位野木壽一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「今里」の意味・わかりやすい解説

今里
いまざと

大阪市東成区中部の一地区。西は平野川,東は城東運河にはさまれた低湿地で,明治期までは近郊農村であったが,その後市街化が進み,現在は商工業の一中心地。ミシン部品,機械工具類の小工場が多く,大今里本町通りは,これらの問屋街をなす。

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