伊予柑(読み)イヨカン

デジタル大辞泉 「伊予柑」の意味・読み・例文・類語

いよ‐かん【×伊予×柑】

ミカン一種。ナツミカン系統で、山口県で発見されたが、明治中期から愛媛県栽培。2、3月ごろ熟し、果肉多汁で、皮はむきやすい。いよみかん

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精選版 日本国語大辞典 「伊予柑」の意味・読み・例文・類語

いよ‐かん【伊予柑】

  1. 〘 名詞 〙 柑橘(かんきつ)類の一種。山口県下で古くから栽培されていたが、明治の中頃に愛媛県に移植され有名となった。果実は不正球形で約二五〇グラムあり、美しい帯赤濃橙色で光沢がある。肉質は柔らかく、甘味酸味が適度で風味に富む。一二~一月に収穫され、三~四月まで販売される。いよみかん。あなとみかん。いよ。あなと。《 季語・春 》

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デジタル大辞泉プラス 「伊予柑」の解説

伊予柑

愛媛県で生産される柑橘類。大きさは250g程度、果皮は厚くオレンジ色で、果肉はジューシーで甘酸っぱい。1886年に山口県萩市の中村正路氏の園で発見された偶発実生を、1989年から愛媛県松山市の三好保徳氏が苗木を購入して導入、愛媛県で栽培が拡大した。当初伊予蜜柑」と呼ばれたが、1930年に「伊予柑」の名に統一。その後普及した「宮内伊予柑」と区別するため、「普通伊予柑」ともいう。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「伊予柑」の解説

伊予柑[果樹類]
いよかん

四国地方、愛媛県の地域ブランド。
主に松山市で生産されている。1886(明治19)年に山口県萩市で突然変異種として発見された穴門ミカンが、愛媛県で栽培が広まったことから伊予柑と呼ばれるようになった。重さは250g〜300g。果皮・果肉とも濃橙色をしており、ミカン類とオレンジ類双方の遺伝形質を持つ。愛媛県は全国生産量の約8割を占める。12月から1月にかけて収穫される。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「伊予柑」の解説

伊予柑 (イヨカン)

学名:Citrus iyo
植物。ミカン科の常緑低木,園芸植物

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