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歌川派 ウタガワハ

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デジタル大辞泉の解説

うたがわ‐は〔うたがは‐〕【歌川派】

江戸後期の浮世絵の一派。浮世絵に洋画の遠近法を取り入れた歌川豊春を祖とし、役者絵の国貞、武者絵の国芳、風景画の広重が出た。

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百科事典マイペディアの解説

歌川派【うたがわは】

幕末から明治にかけて浮世絵画壇を風靡(ふうび)した一流派。始祖歌川豊春以降,門人歌川豊広の系統に歌川広重が出,歌川豊国の系統には豊重(2世豊国),歌川国貞(3世豊国),歌川国政歌川国芳らが輩出,さらに国芳門は月岡芳年水野年方鏑木清方伊東深水と続いて現代に至る。
→関連項目大分県立芸術会館

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世界大百科事典 第2版の解説

うたがわは【歌川派】

江戸後期の浮世絵の一流派(図)。歌川豊春(1735‐1814)を祖とする。豊春は明和期(1764‐72)ころから浮世絵制作を始め,役者絵や美人画,肉筆画を描いたが,最も得意とするとともに彼の名を高めたのは浮絵である。豊春が登場した18世紀後半の画壇は,北尾派が美人画,勝川派が役者絵の分野ですでに勢力を占め,つづいて鳥居清長喜多川歌麿が一世を風靡(ふうび)するというはなやかな状況であった。こうした中で,歌川派をひときわ強力な派閥に育てあげたのは,豊春の門人歌川豊国である。

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大辞林 第三版の解説

うたがわは【歌川派】

浮世絵の一流派。歌川豊春を祖とし、美人画・役者絵の名手豊国らによって画風をかため、国政(1773~1810)・国芳(1797~1861)へと受け継がれた。広重もこの流れを汲む。明治以後も月岡芳年から水野年方・鏑木清方・伊東深水へと画系は継承された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歌川派
うたがわは

浮世絵の一派。およそ明和(めいわ)年間(1764~72)から作品を発表し始めた歌川豊春(とよはる)を祖とし、幕末から明治中期にかけて江戸(東京)の浮世絵界に一大勢力を形成した。とくに豊春門下の初世豊国と豊広によって基盤が固められた。豊広一門からは初世広重(ひろしげ)が出、豊国一門からは初世国政(くにまさ)、2世豊国、初世国貞(くにさだ)(3世豊国)、国芳(くによし)などの名手が輩出した。さらに嘉永(かえい)年間(1848~54)以降の広重、国貞、国芳ら3絵師の門人数をも含めれば、幕末の浮世絵界は、歌川派の絵師によって占められていたといっても過言ではない。
 幕末から明治にかけては、広重門下の3世広重、国貞門下の豊原国周(とよはらくにちか)、国芳門下の落合芳幾(おちあいよしいく)、月岡(大蘇(たいそ))芳年(よしとし)などが開化風俗を描いて、明治浮世絵界の中心的な役割を果たした。とくに芳年は、新聞挿絵の第一人者として聞こえたが、この系統からは水野年方(としかた)が出て、鏑木清方(かぶらききよかた)、伊東深水(しんすい)、岩田専太郎と長く画統を伝えたことが注目されよう。[永田生慈]

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世界大百科事典内の歌川派の言及

【浮世絵】より

…役者絵も写楽と豊国が活躍した寛政年間にその古典的な完成をみるといえよう。ほかにこの時期の注目すべき成果は,歌川派の開祖の豊春(1735‐1814)による浮絵である。政信らによる前期の浮絵よりいっそう西洋画の遠近表現を正しく理解し,江戸の名所を現実感豊かに表した豊春の浮絵は,人々を合理的な視覚の世界に慣れさせ,浮世絵の風景表現を大いに前進させた。…

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