作話(読み)サクワ(その他表記)confabulation
fabrication

デジタル大辞泉 「作話」の意味・読み・例文・類語

さく‐わ【作話】

confabulation訳語記憶欠落を、事実と異なる内容空想で補って話すこと。認知症などの脳機能障害でみられることがあり、意図的に作り話をする虚言とは区別される。

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精選版 日本国語大辞典 「作話」の意味・読み・例文・類語

つくり‐ばなし【作話】

  1. 〘 名詞 〙 ないことをあるように作った話。うその話。
    1. [初出の実例]「夫うぶめ作り咄しを聞にけり 降るは涙の雨の夜の伽」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第七)

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改訂新版 世界大百科事典 「作話」の意味・わかりやすい解説

作話 (さくわ)
confabulation
fabrication

虚構の作り話のこと。追想の障害がある場合に,その記憶の脱落をうめるために事実とは異なる答えをするのが当惑作話であり,脳の器質的な障害のあるときに認められることがある。作話の内容は首尾一貫せず,動揺し,暗示を受けやすい。頭部外傷アルコールによるコルサコフ症候群において,ときには,より自発的な生産的作話の形をとることもある。そのほか,小児や空想性で顕示性の性格特徴を有する欺瞞(ぎまん)者の空想性作話,あるいは記憶への異常な意味づけに基づく妄想性の作話などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「作話」の意味・わかりやすい解説

作話
さくわ
confabulation

自分で体験しなかったことを,あたかも真実の体験であるかのように,一つストーリーとしてかなり詳細に語る精神症状。相手をだます意図はない。幻覚,妄想,虚言などとは異なる機序で現れる。アルコール精神病老年精神障害でみられることが多い。

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