精選版 日本国語大辞典「債」の解説
さい【債】
〘名〙
① 他人から金品を借りた負い目。借金。負債。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六「嘗て債(〈注〉カケ)を負ひ、償ふこと能はずして、家中の物を搶奪せられしが」 〔史記‐孟嘗君伝〕
② すべて、済まし果たすべき義務あるもの。かり。〔白居易‐晩春欲攜酒尋沈四著作先以六韻寄之詩〕
もの‐の‐かい ‥かひ【債】
〘連語〙 金銭などを借りて、償わなければならないもの。負債。借財。
※書紀(720)持統元年七月(北野本訓)「凡そ債(モノノカヒ)負(おへ)る者(もの)、乙酉年より以前の物は、利(このしろ)収(と)ること莫」
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