傾向文学(読み)ケイコウブンガク

デジタル大辞泉 「傾向文学」の意味・読み・例文・類語

けいこう‐ぶんがく〔ケイカウ‐〕【傾向文学】

特定主義主張宣伝する目的で書かれた文学。主として社会主義文学をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「傾向文学」の意味・読み・例文・類語

けいこう‐ぶんがくケイカウ‥【傾向文学】

  1. 〘 名詞 〙 特定の目的、思想、主義を宣伝しようとする態度の強い文学。主として、社会主義文学にいう。〔現代日用新語辞典(1920)〕

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百科事典マイペディア 「傾向文学」の意味・わかりやすい解説

傾向文学【けいこうぶんがく】

文芸用語政治的,社会的,道徳的主張の濃厚に現れた文学作品。明治前期の政治小説,昭和前期のプロレタリア文学一部などにみられる。文学を宣伝のための手段とみなしており,芸術性に欠けるという意味でこの言葉が使われることが多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「傾向文学」の意味・わかりやすい解説

傾向文学
けいこうぶんがく

ドイツの Tendenzdichtungにならった用語で,作者が作品を通じて宗教,道徳,政治もしくは社会上の特定の立場傾向についての自己の主張を表明し,これによって読者を誘導しようとする場合にいう。純文学に対する宣伝文学ともいえる。いわゆるプロレタリア文学などその一例。「問題小説」もこれに分類されることが多い。

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